悪魔×夢主(男)
⚠️BL⚠️
暗くて静かで寒い
よく分からない場所。
そこで僕は目覚めた。
𝐯𝐞𝐢𝐥.
……
𝐯𝐞𝐢𝐥.
ここは?
周りは暗い。
明かりは横にあるランタンだけ。
しとしとと水滴が垂れる音がする。
なんだか不気味だ
𝐯𝐞𝐢𝐥.
確か……下校中に後ろから
𝐯𝐞𝐢𝐥.
周りには……何も無いか
𝐯𝐞𝐢𝐥.
ここはトンネルなのだろうか
𝐯𝐞𝐢𝐥.
体も動くし……出口に向かって進んでみよう
ギィ……
𝐯𝐞𝐢𝐥.
よく分からない……ここは部屋?
カランッ
𝐯𝐞𝐢𝐥.
ひっ・・・!
𝐯𝐞𝐢𝐥.
なにこれ…頭蓋骨?
𝐯𝐞𝐢𝐥.
それに沢山……
𝐯𝐞𝐢𝐥.
もしかしたら防空壕か何かなのかな
それから数分後のことだ。
僕はよく分からない。
いや、分かりたくない
何かから逃げている。
𝐯𝐞𝐢𝐥.
逃げなきゃ…!殺される!
キィー…ギィー
𝐯𝐞𝐢𝐥.
クソっ…!
どこでもいい
僕は無我夢中に走り出した。
ドンドン!(ドアを叩く)
𝐯𝐞𝐢𝐥.
誰か!誰か!
見つけ……た
見つけた…
???
みぃつけた……
背筋が凍った。
もう諦めるしかない
そう絶望した。
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
お前……大丈夫か
𝐯𝐞𝐢𝐥.
えっ…?
後ろを振り向いた。
すると、自分よりは大きい。
人間ではない。
右手は蝋燭でできていて
大きく鋭い角が2本生えている
𝐯𝐞𝐢𝐥.
悪魔……?
学校の図書室で見た。
フランスの悪魔…
ヤン=ガン=イ=タン…
出逢えば不吉の予兆
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
嫌だな…俺は悪魔って言っても優しい悪魔なんだぜ
𝐯𝐞𝐢𝐥.
でも……
𝐯𝐞𝐢𝐥.
あっ…!
僕はポケットを漁った。
ヤンガンイタンは金貨を上げれば帰る
確か万が一の為の公衆電話用の十円玉があったはず。
𝐯𝐞𝐢𝐥.
あった!
𝐯𝐞𝐢𝐥.
(十円玉を差し出す)
𝐯𝐞𝐢𝐥.
これで勘弁してください!
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
あぁ、金貨か
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
でも今渡されても鞄もねぇし
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
お前随分冷えてるな
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
あっちに俺の住処がある。
𝐘𝐚𝐧𝐠𝐚𝐧𝐭𝐚𝐧.
そこで暖まればいい……
僕は腕を掴まれ、無理やり連れていかれたのだった