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にーと達の短編集

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にーと達の短編集

2 - 世界一美しい貴方へ

♥

27

2025年03月08日

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わお

ん"~っ…!!

起きて、軽く伸びをする。

今日は何をしようか やれることも限られているけどね。

わお

はぁ…姫なんて、柄でもないし…

わお

姫なんかつまらなくて…はぁ…

こー

ししょーーっ!!

こー

大変ですっ大変です!!

突然、お世話係のこーが 駆け込んできた。

わお

んー、…なにが?

こー

予告状が来てるんです!!

わお

よ、予告状…?

予告状… 招待状と同じじゃないのかな、

こー

とりあえず来てくださいっ!

わお

はいはい…

わお

おはよー、…

にーとぱんだ

あ、ししょー!

きー

見てこれ!!ししょー!!!

わお

うるさいっ!!落ち着いて!?

わお

予告状のことでしょ?

きー

そうです!!

こー

これが例のブツですよししょー…!!

にーとぱんだ

危ない薬みたいな言い方しないで???

「例のブツ」と言われた予告状には

「〇月×日            今宵、            どーめー城で1番美しいものを 奪いに行きます。                   怪盗s」

と書いていた。

わお

怪盗sって…あの?

怪盗s…

最近世間をザワつかせている、 大怪盗だ。

犯行を目にした者も、 その姿を目にした者も、いない。

にーとぱんだ

まぁ、なりすましとか、まずこの予告状が嘘の可能性とかあるけど

にーとぱんだ

筆跡がポスターと一緒だし

こー

あー、なんか国中に貼られてるやつね

きー

うーん…この城で1番美しいものってなんだろう?

わお

まぁ、宝石あたりは美しいよね

にーとぱんだ

あとは…星の欠片とか、海の底に咲いてた花なんかも珍しいし美しい…かな?

こー

あ、この城の床とか壁自体も美しいから…とられちゃうかも!

わお

それはないと思うけど…家具とかはとられそうだね

美しさなんて人によるんだから、 とりあえず思いつく美しいものをあげていく。

その物があるところを中心的に 警備員や騎士、警察を置こうと思った

…けど、

にーとぱんだ

もしかして案外地下室の罪人が何か持ってるかも!

きー

庭の花とかは?珍しいやつも植えてるし!

こー

絵の具も全部宝石をすり潰したやつだよね…!?

わお

あぁ~っもう!多すぎる!

わお

もういっそ、城全体に警備員達を配置しよう!

にーとぱんだ

たしかにそれが1番安全かも…?

こー

そうと決まればいっぱい人を用意しなきゃ!

わお

軽く…300人くらいはほしいかな、

きー

はーいっ!用意しておきます!

あれから数時間が経って、 もう夜空に月が光っている。

本当に、怪盗sは来るのだろうか

少し不安もありつつ、正直楽しみで仕方ない。

「姫」なんて、いいことはなくて

庶民に混ざって暮らしたいのに

みんなが羨ましがることが、 私にとってはなんともない。

なんなら、嫌だ。

1度でいいから、 姫なんて立場を捨てて

自由に生きてみたいと何度思ったことか。

そんな私にとっては 自由に飛び回って、好きなものを奪って暮らす怪盗が

誰よりもかっこよく見えた。

本音を言うと怪盗sに来てほしい。 会いたい。私を連れて行ってほしい

そんなことを考えていたら、外から少し騒がしい声が聞こえた

わお

ん…?まさか、怪盗sっ!?

saku

せいかーいっ♪

わお

うわあぁぁっ!?

saku

わ、びっくりしすぎじゃない?さすがに

平然と不法侵入している少女が、いつの間にか私の部屋にいた。

わお

え、か、怪盗…s…??

saku

どうかな~

わお

だって、普通の人が知らない間に背後にいるわけないじゃん…

saku

それもそうだね

わお

怪盗…s、?本物なの?

saku

そうっ!あ、でも怪盗sなんて長い名前めんどくさくない?

saku

sakuとかって、気軽に呼んでよ

笑顔で話してくる彼女のペースに飲み込まれてしまいそうだが、

絶対、聞きたいことがあるんだ。

わお

…あの、聞きたいことがあるんだけど

わお

怪盗sは…、

わお

…sakuは、何を奪うつもりで来たの?

saku

…そこ、聞いちゃう?

わお

え、聞いちゃだめなやつ??

saku

うーん、1番の盛り上がり所っていうかー、

『盛り上がり所』なんて、物語の中みたいな言い方…

わお

早く言ってよ、物語じゃないんだから

わお

私以外見てないんだし

saku

じゃあ言っちゃおっかな~

saku

なんとなんと…!

わお

なんと…!?

セルフドラムロールをしながら、焦らしてくる。

だから、焦らす意味はなんなのか…

saku

じゃんっ!君だよ!

わお

へぇ~君…

わお

……君!?

私が驚いているのも気にせず、手を握って言ってきた。

saku

今まで出会ってきた中で1番美しいよ、君は。

saku

ほら、こんなところ抜け出そう?

saku

自由に暮らしちゃおう?

そう誘ってくるsakuは、

怪盗なんかじゃない、小悪魔のようだった。

わお

…その誘い、乗らせて

saku

おっ!いいじゃ~ん

saku

さ、手掴んどいてね

そう言うと彼女は窓に向かって走り始めた

わお

うぇぇっ、ちょ!?

saku

大丈夫大丈夫!

わお

いやいやいやっ、ちょっとタンマ…!!

そう言った次の瞬間には、

宙に浮かんでいた。

わお

はぁっ!?え、ちょっと!

わお

魔法使いじゃないんだから飛べないでしょっ、て!

saku

はいはーい、もう大丈夫だよ~

saku

ちょっとチャレンジしすぎたかなぁ

救助ヘリのようなところから梯子が垂れていて

そこにsakuが捕まっている。

そしてヘリから覗くsakuの仲間のような人たち。

さっきの発言から考えるに、 絶対に成功する保証は無いままこれを行ったのだろう。

わお

危なすぎでしょっ、!!

saku

でも、ドキドキハラハラって感じで楽しかったよね?

わお

そんなこと全くない!ただ単に怖かったってば…

わお

てか早くそのヘリの中?にいれてくれない!?落ちそうで怖いんだけど!?

saku

ごめんごめーん、はい登って~

彼女の手で上に引っ張られる。

どこからこんな力出ているんだろうか…

わお

はぁ、ほんとびっくりしたあ~…

saku

はは、今日一日だけでいろんなことがあったね~

わお

一生忘れらんない、絶対走馬灯に出てくるよ…

saku

わろた

わお

笑い事じゃなくて!!

saku

まぁいいじゃん?これから自由だよ

わお

んーー、そ、それはそうだけど…

saku

あ、そうだ!一緒に暮らしちゃうっ???

わお

ん!?い、一緒に…!?

saku

ほら、行くあてもない上に

saku

お姫様なんだから見つかったら連れ戻されちゃうでしょ?

わお

たしかに…じゃあ、一緒に暮らさせてくれない?

saku

もろちん!

わお

おい

saku

はは、もちろんもちろん!

わお

はぁ…じゃ、これからよろしくね

saku

よろしくー!

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コメント

1

ユーザー

なんか王馬みたい

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