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彰斗
結奈
彰斗
彰斗
結奈
結奈
彰斗
君はいつも、そういう。
でもね、分かってるよ。
君が無理してることも
本当の君を見せないように していることも。
癌とわかったのは1年前だった。
君を見ていると辛い。
ちょっとの寂しさも、 疲れたも
みせないようにこらえる
君を見るのは。
結奈
彰斗
結奈
彰斗
結奈
彰斗
彰斗
結奈
体調が悪いことくらい分かってる
でも君はいつも、それ以上の事を言わないから
それに少し甘えて… 現実から逃げようとしてしまってるんだ
こんなこと知られたら、 嫌われるかな
彰斗
同僚
同僚
彰斗
同僚
彰斗
彰斗
同僚
同僚
彰斗
同僚
彰斗
同僚
彰斗
結奈
看護師
結奈
看護師
結奈
結奈
結奈
結奈
看護師
看護師
結奈
看護師
看護師
結奈
看護師
結奈
結奈
同僚
彰斗
同僚
彰斗
彰斗
彰斗
同僚
彰斗
同僚
同僚
結奈の病状が悪化し、 意識不明になった
そんな電話が病院からあったのは 翌日の朝だった
彰斗
医師
医師
彰斗
病室に入れば、 たくさんの機械に繋がれた
俺の最愛の人。
彰斗
そんな彼女を見て、俺はいたたまれなくなり
気づけば、溜まっていた涙とともに本音を吐き出していた
彰斗
彰斗
彰斗
彰斗
彰斗
コンコン
すると、静かな病室にノック音が響く
彰斗
看護師
看護師さんは入ってきてすぐ、俺に何かを差し出した
看護師
彰斗
看護師
それだけ言って看護師さんは病室から出ていった
彰斗
結奈の顔を一瞥したあと
意を決して、俺は手紙の封を切った
彰斗へ
彰斗がこの手紙を読む頃、私はどうなってるのかな?
いきてたらいいな。
彰斗、まずはごめんね。
ずっと無理させてたよね。 本当にごめんなさい。
彰斗は私が無理してるのも気づいてたよね、きっと。
ごめんね、本当は彰斗にいっぱい甘えたかった。凄く。
でも、彰斗に迷惑かけたくないし、暗い顔もして欲しくなかった。
寂しくても辛くても疲れても、ほんの小さな感情も、全部笑って誤魔化して出さないようにしてた。
私きっと、そうやって現実から逃げてただけなの。
彰斗が優しいの私は誰よりも知ってるから、彰斗には傷ついて欲しくない。
彰斗がもし、自分に正直になれなくても
上手く笑えなくても
私がずっと支えるから
だから、自分には正直に生きて欲しいな。
その隣に私がいても、いなくても。
大好きだよ。
結奈
1年後
彰斗
そう言って深く頭を下げる
医師
彰斗
医師
彰斗
病院を出て、すぐ近くのベンチに座る
彰斗
長かった、と息をつく
彰斗
看護師
不意に遠くから名前を呼ばれる
看護師
彰斗
俺と結奈が長くお世話になった看護師さん。
看護師さんは、病室からここまで、車椅子に乗った結奈を連れてきてくれた
彰斗
結奈
そう言って微笑む結奈
看護師
看護師
結奈
病院へと戻る看護師さんを2人で見送る
彰斗
結奈
あの日、意識を失った結奈は約1か月間眠り続け
目を覚ました後、驚異的に病状が回復し
無事退院することが出来た
そして、俺らがお互いに書いた手紙があったお陰で
俺らは素直に、お互いと向き合えるようになった
彰斗
結奈
そう言って俺は、結奈の乗る車椅子をゆっくり押し始める
結奈
彰斗
結奈
彰斗
彰斗
彰斗
結奈
彰斗
結奈
2人でゆっくり家へと帰る
そんな俺らの左手には
婚約指輪が輝いていた