深夜二時。
僕は家紋のついた羽織と袴装束を身に着け、転移の術で刀也くんの部屋にやってきていた。
kid
僕はベッドですやすやと眠っている刀也くんに語り掛ける。
kid
kid
僕は唇をぎゅっと嚙んだ。視界が歪む。
kid
それは刀也くんの記憶からも、現世のすべての人の記憶からも僕の存在が消えてしまう術。
僕が、ここに、いなかったことになる、術。
kid
ふと壁を見ると、制服と一緒に僕のあげたマフラーがハンガーにかけてあった。
kid
僕はマフラーをそっと手に取る。
kid
数年後
僕は同郷の長尾・弦月とともに、現世にいき、Vtuberとして活動することになった。
忙しさにかまけて現世の資料、ぜんぜん見れてないままきちゃったな。
先輩Vtuberさんとかもたくさんいるから覚えなきゃいけないんだけど。
マネージャーさんと一緒に事務所に入り、フロアに向かって挨拶する。
kid
???
kid
knmc
knmc
- 完 -
コメント
5件
終わり方が感動的...!すっごく面白かったですー!