恋人日記

1日目 記入者・なおきり

ある日、ほんの些細なことで喧嘩をしてしまった。

すぐに謝っていれば終わっていた話。

それなのに、変な意地を張り合って、

あっという間に2週間も過ぎていった。

そんな2週間たった日は

もともとお買い物に行く予定だった。

お菓子たくさん買ってみたり、

普段読んでもない本、立ち読みしちゃったりして

お揃いの服とか靴とか買いたいねって話しをしていたんです。

でも、喧嘩したままなんて行きたくないじゃないですか

てっきり行かないものだと思ってたんです

だから用意なんてしてなかったんです

今のままじゃ、君は僕と行きたくないと思ったから

でも、めずらしく朝早くから起きてて

僕が見たことない服着てて

髪セットもしちゃってるし

でもね

よく見てみるとさ

今にも流れそうなほど涙いっぱいにためて、苦しそうにしてて

用意もとっくに終わってるはずなのに、全然出掛けようとしないの。

そんな時に、聞きなれた通知音が鳴って

なんかもうほんとに可愛いなぁーって思ったんです笑

やっぱりゆあんくんなんですよ。僕の彼女って。

僕はそっと抱きしめたんです

自分の理性を抑えるためにも、そっとね。

そうすると『ずっと待ってた。』って言うように

僕の胸に溜めてた涙全部流して、

弱々しく抱き返してくれましたよね。