独りにしないで

桃青です

目を覚ますと始めに手首に違和感を覚えた

自分の手元を見てみると何かの金具で固定されていた

暗闇のなか目を凝らして見ると見覚えのある上着が見えた

その上着は恋人であるまろのものでよく考えるとこの部屋もまろの部屋だ

昨日はボイシングのメンバーや社員さんたちとの飲み会があった

会社もグループも夏が終わり、一段落着いたところで飲み会をしようという話しになった

ここは間違いなくまろの部屋だ。 潰れた俺をまろが家まで運んでくれたのただろうか、？ということはまろも家に居るだろう

しかし一番謎なのはこの繋がれている手足だ。手に気を取られていたが足も同様に繋がれている。

端から見れば落ち着いているように見えるが、状況が掴めず内心かなり焦っている。

ｶﾞﾁｬ

顔をドアのほうへ向ければそこにはまろが立っていた

まろの目には少し涙がたまっているように見えた。

約一時間後

そっか…

どっかに行けんようにしたらいいんや

ついには泣き出してしまった