数年前……ちょうど、カラフルピーチが結成して間もないころくらいに、親戚の子を預かっていたことがありました。
親戚
じゃ、お願いね。
叶 珠璃
…………
r n.
えっと……るなはるなです。あなたは?
叶 珠璃
……叶 珠璃、です。一週間、よろしくです……
r n.
はい!よろしくね!珠璃ちゃん!
叶 珠璃
え、あ、あの、私、できる限り家事とかするんで…
r n.
え?いや大丈夫ですよ!
r n.
私は珠璃ちゃんを預かってる身ですので!気軽に頼ってください!
叶 珠璃
は、はい………ありがとうございます
その子供、叶珠璃ちゃんは本当にいい娘だったけれど、どこか控えめで、何かに怯えていました。
それに……
ドンッ
私と珠璃ちゃんがすれ違いざまにぶつかってしまったとき。
叶 珠璃
………ッあ……っ!
叶 珠璃
す!すいません!ごめんなさい、許してください……
珠璃ちゃんは、酷く取り乱したのです。
r n.
い、いや、どうしたんですか?
r n.
ぶつかったくらいで土下座とか……
r n.
本当に大丈夫ですよ?
叶 珠璃
………ッあっ……
叶 珠璃
……忘れてた、ここは、るなさんの家だった。
珠璃ちゃんは我に返ったように体を震わせ、そう、小さな声でつぶやいたのです。
何かがおかしい。
そう気付いたときには、もう手遅れでした。
r n.
(警察?それとも児童相談所……?)
何はともあれ、珠璃ちゃんのことを警察とかに相談しようとしていたとき。
叶 珠璃
…………ッ
叶 珠璃
お母様……
親戚
あら?あんたにお似合いの傷が治ってて、残念だったわねぇ?
虐待、という答えが、るなの中で確信に変わりました。
おそらく、さっき珠璃ちゃんに投げかけた言葉をるなに聞かれているとは思っていなかったのでしょう。






