み、見られた!?
木吹 真昼
木吹 真昼
何か言い訳を探そうと必死で辺りを見回すと、
坂田 喜一
と、ひらひら手を振る坂田が目に入る
ん?こいつら友達....なのか?
坂田の友達なら大丈夫........
じゃねぇぇぇぇぇ!!!
やべぇ奴に決まってる!
一刻も早く言い訳を考えねば....!
私が頭を抱え、考えをひねりだしていると
木吹 真昼
私の頭にナイスなアイディアが舞い降りてきた
木吹 真昼
木吹 真昼
きたぁぁぁ!
これで引き下がってくれるはず!
???
???
木吹 真昼
これは、予期していなかった事態だ
でも今更言えねぇ.....
私は坂田をちらっと見た
坂田 喜一
坂田も察しが着いたようで食べていたご飯を一気に飲み込む
よし、坂田......
合わせてこいよ.......!!
木吹 真昼
木吹 真昼
木吹 真昼
木吹 真昼
木吹 真昼
ここで桃太郎が......!!
坂田 喜一
坂田 喜一
あ、お前も鬼?
木吹 真昼
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
木吹 真昼
木吹 真昼
頼む、ちゃんとやってくれ....!
坂田 喜一
私の願いは虚しくも華々しく散った
右手を差し出し、王子スマイルで彼は笑っている
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
木吹 真昼
木吹 真昼
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
私はゆっくり、まーしぃ?さんの方を向く
???
無言。真顔。
でも今はそれが痛いッ!
木吹 真昼
???
???
木吹 真昼
これは死ぬしかないな。
坂田 喜一
志麻 英二
木吹 真昼
それからちょっと経って、志麻さんの名前も教えて貰って
坂田に私の名前も教え終わった
志麻 英二
志麻 英二
木吹 真昼
こいつ、まさか良い奴なんじゃ....?
志麻 英二
志麻 英二
前言撤回。それと同列にしないでくれ。
坂田 喜一
坂田が私を挟んで志麻さんに聞いた
志麻 英二
まだやべぇ奴がいんのか!?
この先、不安しかねえんだが。
木吹 真昼
木吹 真昼
志麻 英二
木吹 真昼
一応、こんな馬鹿でも口止めは必要だろう
木吹 真昼
私は全力の丁寧な言葉でお願いをしていく
志麻 英二
志麻 英二
しね。
志麻 英二
木吹 真昼
志麻 英二
坂田 喜一
志麻 英二
弁当を片手で担ぎ、彼はものの数分で校舎裏から立ち去っていった
木吹 真昼
坂田 喜一
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
木吹 真昼
『人には隠し事の一つや二つ、転がってるもんだろ。』
木吹 真昼
坂田 喜一
坂田 喜一
木吹 真昼
木吹 真昼
坂田 喜一
『 キー ンコーン カ ーンコーン 』
木吹 真昼
木吹 真昼
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く
私たちは弁当を片付け、さっさと教室に帰っていく
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
『ガララッ....!』
ほんの少し音を立てて扉を開ける
クラスの子
一瞬だけ、クラスの子と目が合った
木吹 真昼
このチャンスは逃すまいと、まあまあ大きな声で挨拶を交わす
クラスの子
クラスの子はちらっと横にいる子と目を合わせると、
クラスの子
と、笑顔で返してくれた
木吹 真昼
よくやった!
やった!やったよ!
心の中で自分を褒めちぎり、るんるん気分で席につく
今日はなんだかいい日になりそうだ。
そう思ったのもつかの間。
坂田 喜一
木吹 真昼
出たな、にっこりマン
志麻さんはまだしもお前が1番不安なんだよ
木吹 真昼
坂田 喜一
気づきやがったな、にっこりマン
木吹 真昼
坂田 喜一
うるせぇ、うるせぇ、うるせぇ!
頼むから、今は黙ってろ!?
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
先生
気だるけな先生があくびをしながら教室に入ってきた
友達と喋っていた子達は名残惜しそうに席につく
私にとっては救いの手が見えた気がした
坂田 喜一
坂田は 口を尖らせながら私の隣にどすんと座った
さっきまで犬のように私の周りをうろちょろしていたので
大人しく座ってくれているだけでハッピーだ。
クラスの子
誰が立ち上がり、そう言った
木吹 真昼
席替え....!!
なんて素晴らしいのだろう!
先生
先生は気の乗らない声を上げていたが
クラスの子
と、すぐさま追い打ちをかける
先生
先生
勢いに負けた先生は適当に紙をちぎり出した
『 ワッ.....! 』
クラス中が盛り上がる
木吹 真昼
もちろん私も密かに喜んでいた
こんなワンコみたいな奴から離れることが出来るのなら
これ程嬉しいことはない。
坂田 喜一
分かりやすく項垂れる坂田をみて私は余裕の笑みを浮かべる
ふっふっふっ。これで平穏が帰ってくるはず....!!
待ってろ青春!
先生
坂田 喜一
坂田の声を背中に、新たな自分の席へと足をはやめた
木吹 真昼
手に持った紙と黒板を見比べながら席へ着く
やっと普通の生活が待っているんだね....!
そう思うと胸が異様に高鳴った
同じ班の子はどんな子だろう.....
マトモな子がいいな。
???
私の横で微妙に低い声と椅子を引く音が聞こえた
木吹 真昼
チラッと隣を見ると、
茶色っぽい髪の人が座っている
いい人だよ、うん、間違いない!
坂田 喜一
木吹 真昼
嫌な声がした
私が聞こえない振りをし、下を向いていると、
坂田 喜一
坂田 喜一
うるさい口を開け、がははと笑う坂田が私の前に座った
木吹 真昼
もう絶望しか見えてこない。
木吹 真昼
???
隣の茶色髪くんから予想外の言葉が飛んでくる
まさか、この人も朝いた系?
ねぇ、神様?
私、前世でなんかやらかしてんの?
どうでもいいけど一生恨みます。
木吹 真昼
坂田 喜一
志麻 英二
木吹 真昼
私は箸に唐揚げを串刺しにする
木吹 真昼
その唐揚げを坂田の前に突き出した
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田は唐揚げをぱくっと平らげると
美味美味ぃ〜。と満足気なご様子。
末代まで呪ってやる。
坂田 喜一
志麻 英二
志麻 英二
木吹 真昼
「センラ」 さんねぇ......
センラ こと千原春樹はこいつらの友達で
いつも笑顔の人気者だ。
私はにっこりマン第2号って影で呼んでる。
坂田 喜一
木吹 真昼
木吹 真昼
志麻 英二
木吹 真昼
坂田 喜一
志麻 英二
木吹 真昼
想定の範囲内さ★
木吹 真昼
坂田 喜一
坂田が脳天気な返事を返す
あんなに頑張って隠そうとしてたのに
4人にバレてるなんて......
木吹 真昼
坂田 喜一
木吹 真昼
坂田 喜一
コメント
5件
主人公の口の悪さが凄く好み…笑
『うるせぇですよ』で笑った。 真昼ちゃん可愛い( ´,,•ω•,,`)♡
相変わらず神作品ですね!