テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
脱走するって決めてすぐ
仲の良い大人に声かけまくって
協力者を募った
でも
そう甘くはなくて
ナナ以外のほとんどの大人は はなから逃げる気がないようだった
流石に子供数十人とナナだけじゃ 心もとない
でも、結局
協力してくれる大人は 数人しか現れなくて
でも、流暢に待っていられない
だから、俺は
脱走を実行した
ここから先は
あまり語りたく無い
結果として
脱走はできた
でも、、、、
死傷者を数人出した
その中に
ナナもいた
ナナは
追手が撃った弾から レイを庇って
死んだ
その時のナナの顔
そしてリーヨの顔
レイの気持ち
思い出したく無い
苦しくて
何も考えられなくなるから
苦しくて
何もできなくなるから
誰かが叫んでた
俺だった
頭の中も心も
全部ぐちゃぐちゃになって
周りが見えなくなって
でもそれは
レイも同じで
俺とレイ
もう話せなくなったはずなのに
お互いの気持ちがはっきりわかった
に く い
こ の せ か い の
す べ て が
じ ぶ ん も
た に ん も
み ん な
き え て し ま え
初めてだ
ここまでレイと
"ひとつ"になれたのは
レイは俺を表に出してくれた
俺はその意味がわかった
"お兄ちゃん"
"全部壊して"
もちろんだ
コイツら全員
消してやる
俺はそこで一度壊れた
タガがはずれたんだ
研究所内にいる奴らを
片っ端から葬った
いつもなら血なんて好きじゃないし
返り血なんて浴びたくないから
離れたところから銃殺とか したんだろうな
でも、今回は別格だった
アイツらの血を浴びて
こう思った
"まるで風呂上がりのビールのようだ"
"もしくは"
"仕事終わりのタバコのようだ"
死ぬほど気持ちよかった
もう
今死んでもいいやってぐらい
っはw、俺
結構ちゃんと悪魔やってんじゃんw
研究所内の人間全員 殺った後
興奮がおさまらなくて
この流れでいっそ
自殺してしまおうかとも考えた
これ以上生きていたら
きっと
頭おかしくなっちまう
いや
きっと
とっくにおかしくなっていたんだ
やっとその時になって 自覚した
兄弟たちと生き残った大人たちは
俺を咎めることはなかった
1人を除いて
リーヨ
リーヨ
リーヨ
リーヨ
、、、、
そうだな
俺がナナを殺したようなもんだ
脱走計画を実行に移したのは 俺なんだから
全ての責任は俺にある
それからは
行くあてなんてなかったし
とりあえず知ってる国に
不法入国した
俺たちには戸籍がない
パスポートなんて作れるわけない
でも、研究所は国の施設だから
その国に留まっていたら
いずれ見つかる
みんな、俺についてきてくれた
俺以外は外に出たことないなら 当然か
俺は、、
まず、俺が生まれた故郷
フランスに行った
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ