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太陽なんてとっくの昔に眠り、月もそろそろくたびれて来た頃
いつもの人々の喧騒が嘘のような静寂に包まれて
少女が1人、口を開いた
ユウ
ユウ
少女は吸血鬼であった
19世紀......西洋で吸血鬼退治や魔女狩りが激化していた頃
ひょっこりと日本で生まれ、人間との争いや戦争に巻き込まれること無く ぬくぬくと育った
東洋の吸血鬼達は人間と面を向かって戦うことが出来る程能力が強く無く、
人里離れて暮らしたり、旅をしながら、転々と生活圏を変える者が多かった
少女の生まれた一族もまた、山奥に居を構え、 旅に疲れたらそこに帰り、また旅に出る
といった、少々変わった生活を送っていた
その平穏な生活が一変したのは1950年
第二次世界大戦が終戦した5年後であった