/ 雪
あのさ ... 私 、転校するんだ
/ 裕翔
は 、 ... ?
それを聞いた瞬間 、鼻の奥底にしょっぱい水のにおいがした
/ 裕翔
嘘付けよ ... 、っ (笑)
/ 雪
嘘じゃないって 、
泣きながら笑うって凄いね ... 、笑
泣きながら笑うって凄いね ... 、笑
/ 裕翔
っ 、!?
鼻の奥底のにおいはもう全体に渡っていた
そうか 、オレ 、泣いてるのか
/ 雪
そんな拭わなくてもいいよ ...
/ 裕翔
だっ'て 、" (泣)
/ 雪
... またね 、?
雪はオレに背中を向けた
そんなんじゃダメだ 、
オレは蚊に刺された腕を伸ばす
/ 裕翔
待って 、!'
/ 雪
、 なに ?
振り向いた時 、雪はほんのり涙を浮かべていた
/ 裕翔
オレ 、ッ 、!
/ 裕翔
雪のことが 、!!
/ 雪
... 、?
/ 裕翔
好きなんだ 、ッ !
/ 雪
へ 、!?
オレは勢いよく告白したこの日のことを良く覚えている