父親
この男を殺されたいか?
夜空
分かったっ、分かったからっ、!
相澤先生から出る血は止まらない
夜空
私、が、着いてくからっ!
夜空
やめてっ、皆を傷つけないでっ!
父親
...おお、来てくれるのか!?
父親
良かった、これで子孫は救われたぞ
夜空
...ごめんなさいっ、相澤先生
この行為が、裏切る事だと分かっていても
たくさん過ごしてきた、数々の日々が
壊れることほど、怖いものは無い
大切な人を守れないから、私はいつも中立でいる
夜空
...じゃあ、ね。
相澤消太
っ、クソッ、
しゅるるっ、!
夜空
あわっ、!?
相澤消太
お前は、渡さねぇ。
ぎゅっ、片腕で抱きしめられる
夜空
でもっ、ダメで―――
マイク
無理しすぎじゃねーの?
夜空
マイク...先生っ!?
マイク
舐めてもらったら、困るんだよなぁ?
鼓膜が破れるくらいの声。
流石プロヒーローだ
父親
っ、、くそっ、!
父親
...うぐっ、サツか!?
夜空
警察...私が呼んだの。
父親
なんて事をしてくれたんだ!!
声を荒らげている。
父親
お前のせいで、お前のせいで...
夜空
お前のせいなのは、こっちだよ!!
夜空
こっちは、母と父から、逆の事ばかり押し付けられて!!
夜空
拒否権なんて、なかったの!!
自由なんて、無かったんだ。
夜空
もう、やめてっ、!!
父親
...辞めるのはどっちだと思ってる。
父親
お前なんか、お前なんか、
この世界に居なければ―
父親
ぐはっ、
膝から崩れ落ちた、あいつ。
マイク
...うるせぇよ、お前。
そこに静かな声が響いた。
それで、警察に引き渡された。