恋泥棒

残り1日

明日が最終日

そして全てが終わる

怖くなってきた。

こんなにも怪盗を信じていいのか

全てがでたらめで、帰れなかったら

期限を伸ばされて帰れなかったら

なんで俺は帰れない方法ばかり 思い付くんだ、？

けど、

この胸のざわつきはなんだ

とにかく別の空気を吸いたくて

俺は部屋を出た

俺はいつものようにkrの所へ 向かった

さすがに俺が好きにならないと思っている

いや好きにならない以外の選択肢ないが

言われなくても触らない。

俺は明日帰ったら、こいつらの事を 報告する。

顔も名前も。全て

包み隠さず言わなければいけない

喜ばしい事じゃかいか、俺

なのになんで、こんなに

心臓が痛いんだよ、

白紙の手紙を持ち、部屋に入る

brは寝ている

多分この時間は本当に寝てるんだろう

てか、sm俺の手紙ちゃんと 呼んだのか？

俺が色々書いたのを1行で 返されたぞ

弱点ってなんだよもっと 労いの言葉とかあるだろ

俺は手紙を持ち、部屋を出ようとする

今日は起きてないんだな、

一気に残念な気持ちが襲いかかる

なんでだ。なんでこんな気持ちになる？

違う、違う気のせいだ

俺は急いで部屋を出た

俺が書きたかったんだから あるに決まってる

こうやって文通とかあんま しないし。

感謝を伝えるのにも慣れてしまった

..俺ってkrにいっつも感謝してね？

答えがわからなくなった

言えない

brが好きじゃない。

好きになってはいけない

言葉が詰まる

好きじゃない。簡単に言えるだろ

なんでこんなにも息がしづらいんだ

なんでこんなにも苦しいんだ

部屋にある鏡を見る

顔真っ赤にして顰めっ面な俺がいた

素直？素直だけどずっと、！

....おれ、？

1人の男、1人の人間としてbrを見る？

krは黙って聞いている

探偵を考えずに、？

br、のことを、

ずっと、考えない様にしてきた

探偵は俺を守ってくれるものだから

探偵が全てを飲み込んでくれたから

俺の、気持ちも、

全てが嘘で、傷付くのは俺だから

逃げ続けて来た

逃げなきゃいけなかった

信じて、好きを自覚するのが怖かった

もう、楽になりたい

brに逃げ続けたくない

言ってしまった

もう、後戻りはできない