赤side
赤
ハンターから橙君と紫君を殺したという知らせを受け た。
青
桃
思っていたよりも早かった。でも油断しちゃダメだ 扉を開けるまでの間、 ハンターがここへ辿り着くだけの時間は充分にある。 やっぱり、やらないとだめだ。
桃
そう言い、桃は扉へと駆け出した。 俺は懐のナイフへ手を伸ばす。
青
そう言いい、青は駆け出す その背中へ、俺は、 深々と、手に持ったナイフを、突き刺した。
青
青
赤
そう言って、青君は死んだ
桃side
二人がなかなか来ない。 俺は振り返る。
桃
桃
俺は振り返った後ろの惨状を見て、思わず声をあげた。 理解が追い付かない。
赤
それを聞き、ますます頭が混乱してくる。
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
息を飲む。 黄が赤に殺された? 紫君と、橙が、死んだ?
桃
赤
桃
出たい。そう言いかけて、俺は思った。 皆死んだのに、俺だけが 生き残るのか?
赤
「俺も含めて」? いや、そんなことどうでもいい。 俺は、決めた。
桃
赤
赤は、青の背中からナイフを引き抜く。 そして、持ち手をこちらへ向けた。
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
俺は、覚悟を決めた。 ナイフの柄を強く握った。 その様子を見て、赤は笑う。
俺は、赤の胸にナイフを突き立てる。 赤は後ろへと倒れる。
桃
赤
俺がその言葉の意味を図りかねていると、
赤
そう言われて、俺は扉へと歩を進めた。 最後に一度振り返ると、 赤は、やりきったような、 安堵したような微笑みを うかべていた。 そういえば、俺は 何度もこんなゲームを 繰り返した気がした。 あるはずのない記憶が脳を駆け巡る。 俺の視界が光に包まれた。
赤side
桃くんが俺が渡したナイフの柄を握ったのをみて、 俺は笑った。 俺はこの惨劇を何度も繰り返した。 覚えているのは俺だけだった。 一回目は全滅した。 二回目は俺は最初に死んじゃったから分かんないや。 三回目はどうだったっけ。 何度も何度も繰り返したから忘れちゃった。 何度かハンターを殺そうとしたんだけど、結果はご存知の通りかな。 その内、ハンターの仲間になって情報を集めるようになった。 仲間を殺さなきゃいけなかったのは本当に辛かったな でも、これでやっと終わる 最後の暗号を解いてくれた紫君には本当に感謝しなきゃだ。 桃くんにも辛い役目を負わせちゃった。 桃くんはこのこと忘れられるのかな? 今度、聞いてみようかな。 でも、怒ってたらどうしよう。怒られても文句言えないことしちゃってるし..... いや、怒るだけじゃすませられないか。 そんなことを考えながら、 俺は目を閉じた。
桃side
桃
そんな間抜けな声とともに俺は目覚めた。 辺りを見渡す。 見慣れた俺の部屋。 そんなに時間がたった記憶はないのに、ひどく懐かしい感覚がした。
桃
赤
通話
08:21
携帯から着信音が流れる 相手は赤だった。 俺は少し躊躇したが、 電話をとった。
桃
し、と言い終える前に、 電話ごしの赤が大声が遮る
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤side
本当に、長かったなぁ。 目を閉じて、息をつく。
桃
赤
桃
赤
ちょっとやめてよ。 泣きたくなるじゃん。 涙をなんとか堪えて、 声を絞りだした。
赤
こうして、 この惨劇は幕を閉じた
コメント
1件
うぅハピエン! 良かった〜 赤くんにあんなことがあったとは、、、、、 次のお話待ってます!