そこにいたのはあの"人達"だった
ら
え、いいんですか?
俺はアスレもできないのになんで…
き
いいんよ
き
お前合格点に近かったし
き
な!みんな
み
ソウダヨ
ら
え、でもなんで一般兵じゃなくて幹部に入れるんですか?
れ
普通に初参加にしては腕がよかったからかな
こ
試験も終わったから、そろそろ部屋に戻らない?
み
ウンウン
き
君名前なんていうんだっけ?
ら
福田です
き
おーいい名前してんな
き
じゃあさコンちゃん福田に部屋教えといて
こ
りょーかい
こ
じゃあ一部屋空いてるところあるからそこでもいいかな?
ら
あ、はい
こ
んじゃいくよ〜
俺はなぜか運営の人達によって幹部になっていた
でもいいんだ
これで俺は幸せを手に入れられるんだから
こ
ここがお前の部屋だよ
その部屋は前に俺が居たところだった
家具もまだ置いてある
ら
ありがとうございます
こ
んじゃ俺は一旦自分の部屋戻るね
こんちゃんが部屋からでていった
俺はもう、"らっだぁ"じゃない
"福田"として生きていくんだ
俺が"福田"として生きていくようになってからは
毎日が楽しかった
皆で敵の国を倒しに行ったり
一緒にゲームをしたり
俺はまた幸せが戻ってきた
そう思っていた
俺がきょーさんに書類を確認してもらおうと部屋に入ったときだった
ら
きょーさん書類確認してくれますか?
俺がそう言ってきょーさんの顔をみたとき
きょーさんは泣いていた……
ら
どうしたんですか…?
俺がそう聞くと
きょーさんは涙を手で拭きながら
俺に話をしてくれた
き
あぁ…ごめんな
きょーさんはそう言いながら手に写真を握りしめていた
その写真に写っていたのは運営の人達と"らっだぁ"だった
ら
これって…
俺は思わず口にしてしまう
き
昔ここのら国をつくってくれた人だよ、、
き
らっだぁって言うんだけどね、
き
俺らが濡れ衣を着せちゃったから
き
行方不明なんだよね……
き
もっと信じればよかったって毎日のように思ってる、
き
嫌われてもいいから
き
あの人に謝りたい
そんなきょーさんの言葉を聞いて
ら
……
俺はなにも言葉を返すことができなかった…
俺は今の生活は幸せだと思っていた
でも違ったんだ
俺のせいで"仲間"は
ずっと苦しめられていただなんて…