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俺の名前は三途春千夜
昨日の夜、灰谷3人組に無理やり泊まらさせられ、今目が覚めた
三途
あ"ー、そーいえばここアイツらの家か…
三途
…無駄に寝心地良かった…あの金持ちめ
三途
あ"ー、ダル
ｺﾝｺﾝ
三途
あ？誰だ？
武道
武道です！入っていいですか？入りますね〜
三途
返事聞く気ねーなら聞くなよ
ガチャ
武道
おはようございます！
三途
ﾁｯ…
武道
挨拶くらいしてくれてもいいじゃないですか〜
武道
ま、いっか。朝ごはん用意したので着替えたら降りてきてください
三途
あ？いらねーよ。
武道
え〜、そう言わずに
三途
俺は帰る。
武道
はぁ…残念ですね
武道
俺、朝早く起きて用意したのに…
武道
、、、
三途
…
三途
…食べりゃいいんだろ、食べりゃ
三途
着替えるから先行ってろ、
武道
!!わかりました！
三途
…ﾁｯ
三途
めんどくせぇ
ガチャ
武道
あ！三途くん！
武道
どうぞ！座ってください！
三途
うるせぇ…そんな大声出さなくても聞こえてるっつーの…
三途
…
三途
あいつらは？
武道
もうそろそろ降りてくると思いますよ
武道
さ、食べてください！
三途
…
三途
頂きます。
武道
どーですか？
三途
普通。
武道
え〜、結構自信あったんだけどな〜
武道
…
三途
…ま、悪くはねぇ(ﾎﾞｿｯ
武道
ん、？なんか言いました？
三途
なんも言ってねーよ！
武道
？？
ガチャ
蘭
おはよ〜、武道
竜胆
おはよ
武道
おはよ〜！
蘭
お、はるちゃんもう起きてたんだ〜
竜胆
はるちゃんは早起きなんだな〜
三途
うっせ、お前らが遅いだけだろーが！
三途
あと、はるちゃんって呼ぶな気持ち悪ぃ
蘭
朝から元気だね〜。は・る・ちゃ・ん♡
三途
おい！
武道
まーまー、落ち着いて
武道
早く準備しないと学校遅れますよ〜
三途
あ？俺は学校行かねーよ
武道
えぇ?!ダメですよ！学校は行かないとですよ！
三途
それ、この前学校サボってたやつが言うセリフかよ…
武道
俺はいいんです〜
三途
よくねーわ、
竜胆
まー、武道もこう言ってんだし？行くよな？
三途
あ"ー、ダル
三途
…
三途
行けばいいんだろ…
武道
よし、じゃあ早く準備してくださーい
武道
って、もうこんな時間…
武道
千冬と待ち合わせしてるから先行きます！
蘭
え〜、一緒に行かねーの？
武道
ごめん、千冬と行く約束してるから！
竜胆
兄ちゃん、大人しく別々で行くぞ
蘭
ん〜、わかった
武道
じゃ、先行ってる！
蘭
気をつけてね〜
竜胆
いってら〜
武道
千冬〜！
千冬
たけみっちおせーよ
武道
悪い、ちょっと話してたら遅くなった
千冬
ま、学校にはよゆーでつくし別にいいぜ
武道
ありがとう〜〜
武道
そーいえばさ、
千冬
ん？
武道
言っていい事なのかわかんねーし、信じてもらえねーかもだけどよ
武道
俺、この前色々あったときにいきなり神様が目の前に現れて
武道
俺を助けてくれたんだよ
千冬
なんだそれ
武道
そんでよ、お礼したいんだけど会う方法が全くわかんねーの
千冬
ちょっとよく分からなかったけど、神様なら神社にでも行けば会えるんじゃねーの？
千冬
つか、神様って本当に居るんだな
武道
千冬俺の話信じるのか？
千冬
まー、相棒の言うことを信じるのが相棒である俺の役目だろ！
千冬
それに、相棒を助けてくれたんだ。俺だってその神様に感謝してるし、直接お礼も言いたい
武道
千冬…
千冬
ま、とりあえず神社行こーぜ！
武道
えっ、今から?!
千冬
おう！善は急げって言うだろ！
武道
学校は?!?!
千冬
そんなもん後回しでいいだろ！
武道
いや、良くねーだろ！
千冬
とりあえず行くぞ！
武道
あ、おい！待てよ！
武道
はぁはぁはぁ
千冬
はぁはぁ
武道
そんなに…走らなくても…
千冬
いや…急いだ方がいいのかなーって…
武道
ってか神社って集会してるとこか
千冬
おう、この辺にある神社と言えばここしかねーからな
武道
…もし神様が来たとしても、俺を助けてくれた神様じゃなかったらどーする？
千冬
ん〜…ま、その時は頑張れ！
武道
随分適当だな…
武道
…って神様ってどーやって会うんだよ
千冬
まあ、それは…
千冬
手を合わせて祈る…
武道
適当に言っただろ
千冬
いや、それしか思いつかねーよ
武道
とりあえず、試してみるか
千冬
おう！
武道
(あの時、俺を助けてくれた神様…)
武道
(お礼を言いたいです、お会いできませんか…？)
武道
…
武道
ここは…確か…
？？
久しぶりじゃの
武道
！！
武道
あの時の神様！
神様
そろそろ来る頃かの〜と思ってたんじゃよ。
武道
神社で祈ったら会えるんですね…
神様
いや、今回はたまたまじゃ
武道
たまたま…？
神様
そうだ…
神様
少し、昔話をしよう。
神様
あの神社はの、昔ある不良達が集まってたんじゃよ、
神様
その中の、黒髪の男がの、集まりがある度に神社に手を合わせてたんじゃ
武道
(黒髪の男…)
神様
それが気になったワシがよく、あの神社を見るようになったんじゃ
神様
まあ、しばらく経ってからその男は姿を消し、わしはあの神社から離れた
神様
それから、また不良達があの神社に集まってると聞いての、
神様
今度見に行こうと思ったんじゃ
神様
けど、お主のことで色々あって見に行くのを忘れててのぉ
神様
ついさっき思い出して覗いてみればお主がわしに会いたいと祈っておったからこっちに呼んだんじゃよ
神様
まったく、お主は運がいいの…
武道
俺…というより千冬…いや、相棒に引っ張られて来たので
武道
相棒の運が良かったのだと…
神様
まあなんにせよ会えたんじゃ、なんでもよかろう
神様
わしもお主に伝えないといけないことがあっての。
武道
伝えないといけないこと…ですか
神様
そうじゃ。
神様
単刀直入に言うと、もうお主と会うことはできない
武道
え…？
神様
わしは神じゃ。人々に平等に幸せを与える…
神様
ここにずっと居座ってはいかないのだよ
神様
残念じゃが、これもわしの使命じゃ
武道
そう、ですか
神様
お主はわしのことなんか忘れて幸せに暮らすといい…。
神様
わしは、お主が幸せならいい。人々に幸せを与える…それが神の"仕事"だからの
武道
神様…
神様
おっと、もう時間じゃの…
武道
あの！最後に…
神様
なんじゃ？
武道
…
武道
本当に…本当にありがとうございました！
武道
神様が居なかったら…俺は…多分、
神様
それ以上はいい。昔のことは忘れて今を大切にしなさい。
神様
もう、お主には大切な仲間がいて…相棒がいて…友達がいて…
神様
そして、家族が居るんだから…
神様
いいかい？1人目抱え込むのはダメじゃよ。ちゃんと周りを頼るんだ
武道
はいっ！
神様
それじゃ、もう行きなさい
神様
元気での
武道
はい！神様も！
千冬
相棒…
千冬
相棒！
千冬
おい！たけみっち！
武道
!!
武道
悪い…どうした？
千冬
どうしたって…いきなり静かになるから…
武道
あ、ごめん…
千冬
まー、いいけど
千冬
それで、神様は？
武道
ん〜
武道
会えなかったよ。
千冬
残念、俺もお礼言いたかったな〜
武道
その気持ちは届いてるぞ、きっと。
千冬
そーか？
千冬
ま、そーだといいな
武道
なあ、千冬
千冬
ん？
武道
学校…
千冬
あ…
武道
…
千冬
…
武道
急げ千冬！走るぞ！
千冬
おう！
END
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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