ゾーヤ
何でッ母さんや兄さんが此処に、、?
ゾーヤ
でも僕、これだけは分かる。
ゾーヤ
沈んだビスケットみたいなままじゃ嫌だ。
思い出したくないあの頃。
ゾーヤ
もうあんな思いしたくないッ、、、
ゾーヤ
(覚悟を決めなきゃ、、)
ゾーヤ
(じゃないと僕は、)
弱くて迷ってるままだから。
父
ただいまって、ゾーヤまだ起きてたのか。
ゾーヤ
父さん、少し話しがあるんだ。
父
どうしたんだ。ゾーヤ
ゾーヤ
リビングで話そう。
父
あぁ。
父
それで、話って? こんな時間まで起きてちゃダメだろ~?
ゾーヤ
ごめんね。それで、父さんに聞きたいんだけど
父さんはいつまで迷ってるの?
ゾーヤ
大丈夫。
ゾーヤ
、、、父さんは何処か現実から目を逸らしているというか。
父
、、、、
ゾーヤ
、、、、
父
そうか。ゾーヤは気づいてたんだな、ごめんなぁ。
ゾーヤ
僕だって幼稚園で不思議がられたりしたよ。
ゾーヤ
ただそれだけ、虐められたりはしなかったよ。
前を向きなよ、父さん。
父
(いつの間にこんな立派に育ったんだろうか。)
父
ごめ、、、
ゾーヤ
謝らないでよね。
ゾーヤ
だって僕、みんなとなら
イチゴジャムの風船みたいなんだから。
~終わり~