テラーノベル
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亜奈
コメント
1件
続き楽しみに待ってます
ガタンゴトンと心地よい揺れに乗せられ
好きな作曲家さんの新曲ボカロを
ヘッドホンで聞いていた
外は満開の桜で満ちている
手にはキャリーケース
次は〜 〇〇駅〜〇〇駅〜
電車が止まりドアが開く
1歩踏み出しヘッドホンを外し外に出る
波多野 胡桃
ハタノ クルミ 私 波多野 胡桃
田舎から東京へ!
上京しました!
孤爪 研磨
黒髪のストレートヘア 肩までつかりそうな男の子が話しかけてきた
私と同年代くらいだろうか?
波多野 胡桃
孤爪 研磨
私が塞いでいたのはエレベーターの扉
古びた……いや
古びすぎてるエレベーターは誰も使わないと思っていたので
正直驚いた
波多野 胡桃
腰を曲げた老人でさえ使わないのに!
私は階段の手前で困っている老夫婦を見る
波多野 胡桃
困っている老夫婦を見過ごす訳にはいかない
でも流石にこのエレベーターは……
波多野 胡桃
孤爪 研磨
「なんで?」そう問われた時 私の脳内には記憶が流れ込んだ
波多野 胡桃
孤爪 研磨
詰まる私を見て その男の子は呆れ顔でエレベーターに乗ろうとする
波多野 胡桃
波多野 胡桃
波多野 胡桃
エレベーターを指しながら声を張り上げて言う
孤爪 研磨
男の子は「何この人」という目で見てくる
私は何を言っても無駄だと思い男の子を無理矢理階段へ引きづる
その後なんやかんやあり
老夫婦を助け
男の子に謝り
駅のホームへ
波多野 胡桃
2回目の謝罪
男の子は携帯から目を離し
孤爪 研磨
と一言小さく呟く
黒尾 鉄朗
背の高い黒髪の男性が男の子の肩をポンと叩く
黒尾 鉄朗
孤爪 研磨
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
波多野 胡桃
やっぱシティボーイ怖い!ナンパじゃないのは分かるけど!シティボーイ怖い!!
孤爪 研磨
男の子が冷たく言い放つ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
波多野 胡桃
ニヤリと言う男性の発言に気づき手をパッと離す
波多野 胡桃
孤爪 研磨
黒尾 鉄朗
ニヤニヤと私達を見回す男性
気まずくて所々に視線を移し
気になって目に止まった先は
男の子の持っていた袋
隣の駅で大人気のアップルパイ
今朝何も食べていないのもあって
そこで視線を止めてしまった
孤爪 研磨
波多野 胡桃
波多野 胡桃
波多野 胡桃
孤爪 研磨
目を輝かせながら言う私を男の子はゲームをしながら言う
波多野 胡桃
孤爪 研磨
小さく 短い言葉で自己紹介をする
波多野 胡桃
孤爪 研磨
孤爪 研磨
波多野 胡桃
波多野 胡桃
途端にホームの時計が目に入る
波多野 胡桃
次の電車の時間が迫ってきてるのだ
波多野 胡桃
黒尾 鉄朗
突然腕を掴まれ驚きのあまり
グウウウウウウウ
お腹が鳴ってしまった……
顔が真っ赤になったのを自分でも自覚した
波多野 胡桃
孤爪 研磨
孤爪さんは袋からアップルパイを取りだし私に突きつける
波多野 胡桃
波多野 胡桃
波多野 胡桃
孤爪 研磨
波多野 胡桃
そう言われ論破された気分になりつつ
アップルパイを受け取る
受け取ったアップルパイを割り
大きい方を孤爪さんに突きつけサッと走る
孤爪 研磨
黒尾 鉄朗
孤爪 研磨
快晴の青空
私は音駒高校に入学します!
波多野 胡桃
私はバッグに入れていた父と母の遺影を取り出し
入学式 とデカデカと書かれた看板の前に立つ
写真を撮ってもらい 遺影をバックにしまう
すると後ろから聞いたことのある声がした
黒尾 鉄朗
孤爪 研磨
黒尾 鉄朗
黒髪の男性が孤爪くんの口角を無理矢理上げ
写真が撮られる
ソレを静かに見つめ 終わった瞬間 ハッとして
生徒の皆の中に入る
波多野 胡桃