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ここは敵国のPMCの尋問室だ

なぜここにいるかは簡単ではある。

俺は任務中に敵の奇襲を受け、部隊は全滅し、気づけば敵の捕虜になっていたわけだ。

あぁ。ここまで聞いて俺は軍人だって言う事はわかるな?

ここでは尋問室は名ばかりの人体実験を行う場所である。つまり「人体実験のモルモットにされるのが嫌なら情報を吐いちまった方が楽になるぜ。」っていうか勧告のための尋問室と人体実験室の合作だ。なかなか趣味が悪い

ちなみに俺は情報を吐いていない。

愛する国を裏切るくらいならば、人体実験を受けた方がマシだと考えた。

結果が、TS…まぁ。わかる様に言えば女体化だ。

俺を女にして何がいいのか。

なんのメリットがあるのかはわからない。

尋問官

いい加減国の情報をくれよ…なぁ?痛いの嫌だろ?

エクシア

言ってくれるねぇ。でも話す気はないって何度言ったらわかるかな?

ケモ耳が生えているのは元からだ。ここはケモ耳が生えている奴しかいない。

実際この尋問官だってドーベルマン系ドック種だ。

すると電流が流れる。キャットシーは基本電流に弱い。いや…それはどの種族も例外除いて弱点なわけだが、特に俺らの種族はそうだ。

エクシア

ぐぅぅうう

尋問官

可愛らしい鳴き声だね

鼻の下を伸ばしながらもがき苦しむ俺を見て何を興奮するのだか

俺は男だ。

もしかしてゲイってやつか?

今は見た目は女だな。

こんな気持ち悪い野郎を睨みつけながら、打開策なんてものはないが、耐えていた。

ここに捕まってから早二週間が過ぎた。

女の体にも慣れて来て、武器さえ手に入れられれば逃げられる。

尋問官

今日も同じく

人体実験だ。「人間改造」。兵器化するために、俺自身の身体能力を大幅に高めて、改造人間を行うようだ。

服は邪魔なのか、脱がされたあと、体にいろんな物を貼り付けた。そこで麻酔なしの、電流と注射を打たれ続けた。

エクシア

ぁ…ぁぁ。

あまりの激痛に声も出ない俺はそのまま意識を手放した

次に目が覚めると、やはり同じ場所だった。

尋問官

これで従順なはずだ

エクシア

え?

確かに拘束はもう解かれている。ただ、俺は暴れる気にはなれなかった。気を失っている時も激痛で無意識的に暴れたのか、疲労が体にのしかかる。脳では逃げようとしているものの体が言う事を聞かなかった。

尋問官

そこに座れ

命令だ。

その命令はいささか簡単で、元の場所に戻るだけだ。

俺は命令に従い、その椅子に座る。

尋問官

成功…か?

エクシア

そのまま眠りについた

尋問官

寝たな。暴れていたから疲労が溜まっていたのだろうな。まぁ起こすけど

刹那、近くのバケツを思いっきり顔にかけられて、咽せながら跳ね起きた

エクシア

なんだよ!

尋問官

反抗的だな

科学者

個体差があるのでしょうね。他の実験も反抗的なものと、従順的なものが起こりました。ただ、服従していることには変わりませんが

…確かに、俺はその命令に違和感なく、従った。

…まさか…いや…違う。

エクシア

…そうかい

尋問官

…不穏だな

科学者

…いえ…そんなはずはないです。実験は成功しています

刹那別の場所から爆発音が聞こえた

敵PMC

尋問官!

尋問官

なんだ?

敵PMC

暴動が起きました!

尋問官

そんなものは武力で捻り潰せ!

敵PMC

いえ!その暴動が多数の場所で起こっています!手が足りません!

尋問官

わかった。俺もいく

このやりとりでこの変態が敵の上官であることがわかった。話さなくて正解だった。

そしてその尋問官は俺と科学者を残して去っていった

科学者

…さて…触診といくわ

そうして女性の科学者は俺の方に近づく。幸い「成功」しているので、拘束はされていない。

色々ペタペタ触られながら、隙を見せるのを待つと、少し離れた。

つまり入る

エクシア

すまんね

科学者

うっ!

口を押さえて首を絞め上げる。そうして首を捻って殺害する。

近くにクローゼットがあったため、そこに遺体を隠して俺はその女性科学者の服を強奪する。

エクシア

…女ってこんなものをつけていたのか…

2.3回くらいは奴が俺につけていたが、自分で着るのはどうも初めてだ。

何とは言わないがな

スタイルが同じだったため、ブカブカではなくピッタリなサイズで納まった。

近くにあったハンドガンを手に取って、その場所を後にした

突き当たりの階段を登って、地上へ目指す。

エクシア

途中で人とすれ違ってしまったが、気づいていなかった。帽子もかぶっているため、俺がキャットシーだとは分かっていないそうだ。耳が潰れてムズムズするけど。

つまり、俺の顔を覚えていてる人は少ない。確かに女科学者とあの変態野郎しか会ったことがなかったな

つまり、変装次第でこの場を乗り切れる。ただ、同業者やあの2人にはバレそうだ。

エクシア

…さながら…暗殺者だな

階段を登り、少し明るいところに着いた。外からの光が通っている。ここから脱出できそうだが、窓と鉄格子があり、強引に抜け出そうとするとどうしても音が鳴る。見たところ、周りに味方兵士の影も皆無なので、強引に突破できたとしても、袋小路になるだろう

一層汚い部屋に着いた。まさに廃墟と言っても過言ではない。

多分、偽装工作のため見た目はただの廃墟にしか見えないようにしていると俺は思う

すると何やら話し声が聞こえて来た。慌てて俺はボロボロだが、縦長の人1人が入れるロッカーに入って身を潜めた。閉じ込め対策に少しだけ開けた状態だ。

敵PMC

下の連中、捕虜達の暴動が起こってるらしいぜ

敵PMC

そう言うような連絡が来ていたな。俺たちは行かなくていいのか?

敵PMC

ああ。俺たちはここの警備だ。

敵PMC

対処している時に奴らがら来たら目も当てられたもんじゃない。

敵PMC

まぁ、ここは「シベラ」だからな。ここを嗅ぎつける事は難しいと思うが。

シベラ…か。極寒の地で有名な場所で、まさに敵国の本拠地って場所だ。

俺は多分ここを抜けたとしても、生存するには難しい。

なら、ここの通信施設を目指して、座標を公開しなければならないな。だとしたら、必要なのは正確な座標だ。

目的は決まった。

通信施設の制圧と座標の特定

やることはわかった。後は動くのみだ。暴動が起こっている状況も利用したいが、そんな余裕はない

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