初夏。まだ小さかった俺は家でじっとしてられなくて
近くの公園にカブトムシを取りに行った。
玲於(れお)
暑いせいか公園で遊んでいるのは誰もいなかった。
生暖かい風が吹いて
錆れたブランコがキィ…と音を立てる。
玲於(れお)
俺は公園内をグルグルと周回する。
せっかく捕ろうと思ったカブトムシもいなかった。
セミの死体が木の周りにあるだけだった。
時間が経つたびに暑さが増す。
俺は錆れたブランコに勢いよく座りゆらゆらと漕ぐ。
漕ぐたびにキィ……キィと音を鳴らす。
玲於(れお)
ぼっーとしてくる。
全身の力が抜けてくる。
クラクラしてくる…………。
目が覚めたのは見知らぬ人の家のソファだった。
玲於(れお)
そこで君に会ったんだ____。
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
君は笑顔でテキパキと質問してくる。
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
俺は無意識に紫雨ちゃんの毛先で遊ぶ。
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
私はやっと気がついた。 あの日公園で助けた子が玲於くんだって。
だから…………か。
こんなにもあなたのことが愛おしい………。
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於は両手で顔を抑える。
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
ズルいよ……そんな甘い声でお願いされたら断れないじゃん………。
紫雨(しぐれ)
玲於のこと………大好き。
気づけてよかった………。
こんなにも愛おしい人が近くにいるのに気づけなかったとか……絶対絶対ヤダよ………。
玲於(れお)
私は玲於を強く抱きしめる。
紫雨(しぐれ)
玲於(れお)
玲於(れお)
紫雨(しぐれ)
外は暗い雨だけど、家の中は優しく、包み込まれているように暖かい。
まるで、あの日の太陽みたいに。
END
コメント
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モジ(((´ω` *)(* ´ω`)))モジ тнайк чoμ_〆(・ω・。)
いや、いい話過ぎて……( •̥ ˍ •̥ )
どんだけ読むねん笑