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大吾side
兄ちゃんにゼリー食べさせてもらってるけど、 熱も高いからか自力で座れないし、肩を上下させて しんどそうに呼吸しとる和。
和也
丈一郎
本人は食べようと口を開けるんやけど、誤嚥のリスクとか 恭平の手が進んでいないこともあったんやろう。 兄ちゃんは和を抱っこしてリビングを出た。
大吾
恭平
流星
大吾
流星に恭平のことを任せて、俺も少し遅れて 廊下に出て階段を上る。
丈一郎
なんかブツブツ言っとったけど全く分からん。
丈一郎
やっと俺の存在に気づいたみたいで、和を渡してきた。 「診察するんやろうな」ってすぐ分かったけど、 和は分からんみたいで‥
和也
大吾
なんて言いながら、朝よりもめっちゃ熱くなってる 身体に少し不安になる。保育園にも熱出す子はようおるけど やっぱり慣れんわ‥。
丈一郎
機械が小さな指に付けられる。確かパルス‥なんちゃらって やつで、酸素をどんだけ身体に運べているかと分かったり、 脈拍が測れる優れものらしい。
和也
丈一郎
ふと下を見ると和の指に付いた機械の画面には SPO2 96と映し出されていた。
丈一郎
和也
深呼吸してしばらくすると98になった。 兄ちゃん曰く過呼吸気味になってて数値が下がったらしくて、 深呼吸したらちゃんと酸素運べてるから大丈夫なんやって。 そっから少し呼吸が落ち着くと、あついと訴えてきた和。
大吾
和也
首とおでこに冷えピタを貼ってやると気持ちいいみたいで 子猫みたいに目を細める和を抱き上げリビングへ戻る。
恭平
と、ドヤ顔で綺麗になったお皿を見せてくる恭平。 めっちゃかわいい。
大吾
丈一郎
恭平
わしゃわしゃと恭平の頭を撫でる兄ちゃんと嬉しそうな恭平。 微笑ましい光景やわぁ。‥あれ？「なんか静かや」と思って 庭を見ると、朝から外でサッカーしてた 駿と謙がおらんなっとった。
大吾
流星
噂をすればバタバタと騒がしい音。廊下走ったらあかんって 何回注意したらいいねん‥笑
謙杜
駿佑
和也
双子にニコッと笑う和やけどやっぱりしんどいのか、 こてん頭を俺の肩に預けてきた。
駿佑
謙杜
丈一郎
どっちが力あげるのか言い合ってる双子だったが 和の名前が出た瞬間静かになった笑
和也
双子
そう言われて時計を見るともう12時15分で、 いつもならお昼ご飯を食べ始めている時間やった、 ご飯作らんと‥
大吾
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