TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

血液で階級が決まる世界

一覧ページ

「血液で階級が決まる世界」のメインビジュアル

血液で階級が決まる世界

4 - 初任給と花 #4

♥

39

2024年12月01日

シェアするシェアする
報告する

2人の生活が始まって2週間が経った

ルカ

カイル、仕事をしよう。

カイル

仕事…やったことがない。

ルカ

大丈夫だ!俺の手伝いをしてくれればいい。

カイル

何をすればいいんだ?

カイル

命令してくれ。なんでもする。

ルカ

えーっと…💦

カイル

すまない…まだ自分が普通の人だと信じられなくて。

カイル

えっと……

カイル

なんで聞けばいいんだ…

ルカ

教えてとか、指示してって言うんだよ。

カイル

そうか。教えてくれ。何をすればいいんだ?

ルカは1枚のキャンバスを出した

ルカ

俺は画家なんだ。

カイル

なんだそれは?

ルカ

絵を描く仕事だ。

カイル

そんな仕事があるんだな。

ルカ

俺は描く。カイルは俺の目の前に立ってくれ。

カイル

立つ?それだけか?

ルカ

あぁ!モデルっていう仕事だ。

カイル

モデルか…。よし分かった。

そしてルカはカイルを描写し始める

カイル

これで金が稼げるのか?

ルカ

うん!自分で言うのは変だけど、俺実はかなり有名な芸術家なんだ。

ルカ

絵は大体1枚、40〜50ゴールドで売れるんだ!

カイル

そんな大金が絵1枚で稼げるのか…。

ルカ

そうだよ。カイルはカッコいいから、この絵はもっと高く売れると思う!

ルカ

それにこれは俺たちの共同作品だ。

ルカ

だから、収入は半分半分な!

カイル

いいのか…?

ルカ

もちろん!あ、でもモデル料も払ってあげないとね。

ルカ

カイルには収入の75%をあげるよ!

カイル

そんなに貰えるのか…

カイル

何買おう…

ルカ

もう買うもの考えてるの?

カイル

違うのか?

カイル

金はあったら使うものだろ?

ルカ

それはそうだけど、できる限り使わずに貯めておくとこの先便利になる。

カイル

なるほどな。

そしてカイルの絵は80ゴールドで売れた

ルカ

すごいぞ!こんなに高く売れるとは!

ルカ

えっと、はいこれ。この60ゴールドはカイルのだ。

カイル

金、俺が持ってもいいのか?

ルカ

もちろん!もうカイルのだから。

ルカはカイルに金を手渡す

カイル

金ってこんなに硬いものだったんだな。

カイル

俺が金を持ってるなんて、信じられないな。

ルカ

そうか。金持った事なかったのか。

カイルは金を握りしめて しばらく目を瞑っていた

そして

カイル

欲しいものがある。

カイル

行くぞ

カイルはルカの手を取り外へ出た

2人は街の繁華街にやってきた

ルカ

ちょ、どこ行くんだよ?

カイル

お前はここにいろ

そう言うとカイルは街の中心にある 噴水の前にルカを残した

ルカ

どこへ行くんだ

暫くしてからカイルが戻ってくる

手には何かを持っている

カイル

これを買いたかった

カイル

お前に

そう言って一輪の花を手渡す

ルカ

え、花?

ルカ

これが買いたかったのか?

カイル

あぁ。

ルカ

俺にくれるのか?カイルが欲しかったものだろ?

カイル

欲しかったものだ。お前に渡すために。

ルカ

嬉しいよ。でもなんの花なんだ?

カイル

これはアネモアと言うらしい。俺の気持ち的に赤を選んだ。

ルカ

そっか。嬉しいな。せっかくなら自分で好きなものを買えばいいのに。

カイル

これからは貯める。もう欲しいものはないから。

ルカ

(まさか花をくれるとは。)

ルカ

ありがとう!

【END】

血液で階級が決まる世界

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

39

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚