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hm
ある夏の昼間
いつものように学校の屋上で寝そべって空を眺めていた
hm
そろそろ戻ろうと思い、立ち上がった
hm
空気を吸った
そう、空気を吸っただけなんだ
それだけ、何気ない小さな行動の一つだったんだ
それなのに__
hm
窓からさす日光で目が覚める
hm
さっきの屋上は夢だったのだろうか。
hm
寝起きで重い体を起こし、横の棚の上にある時計に目をやる
hm
その時計がさす時刻は 8時30分
hm
はやく家を出ないと、 おそらくもうホームルームは始まっているだろう
hm
俺の気持ちとは反対に、体はのろのろとベッドをおりた
hm
準備を終えて、玄関まで着いた
今の時刻は 8時58分
約20分も家で過ごしていたのか、と思うと少し癪だ
hm
hm
いってきます、なんて言わない
言える状況じゃないし、 言ったところで家には誰もいない
hm
なんとか学校まで着いた
いつもより自分の足の動きが遅く感じたのは、きっと気の所為ではない
hm
登校するまでの間 少し不調は感じていたが、気づかないふりをしていた
そろそろ、限界になってきた
立つのも辛い
教室の前に保健室に行こう、
ガラッ
hm
保険室の先生
hm
保険室の先生
hm
そうして、俺はベッドに横にならせてもらった
休んで、少し落ち着いてきた時
カーテンの外から、声がした
カーテン越しだから誰か分からない
hm
ks
hm
保険室の先生
hm
hm
保険室の先生
hm
〜ピピピッ
hm
保険室の先生
保険室の先生
ks
ks
保険室の先生
ks
保険室の先生
保険室の先生
hm
保険室の先生
hm
hm
保険室の先生
hm
hm
保険室の先生
hm
保険室の先生
ks
保険室の先生
hm
静かなため息がでる
hm
重い音がした
それは 鞄を勢いよく床に落とした音だ
色々教材は入っているが、そんなことは今は考えられなかった
hm
hm
hm
急に視界がまわりだす
hm
今回の重い音は、さっきとは違う
hm
きっと、鞄より重い
俺の音だったと思う
hm
hm
気づいたらそこはあの屋上だった
hm
そうだった、思い出した
あの日俺は息をして
はじめて、"生き"をした