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テラーノベル(Teller Novel)
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hm

...

ある夏の昼間

いつものように学校の屋上で寝そべって空を眺めていた

hm

...はぁっ、

そろそろ戻ろうと思い、立ち上がった

hm

...すぅッ

空気を吸った

そう、空気を吸っただけなんだ

それだけ、何気ない小さな行動の一つだったんだ

それなのに__

hm

んッ...、?

窓からさす日光で目が覚める

hm

...あぇ、...?

さっきの屋上は夢だったのだろうか。

hm

...

寝起きで重い体を起こし、横の棚の上にある時計に目をやる

hm

...んー、っあ、

その時計がさす時刻は 8時30分

hm

っ!やばッ...

はやく家を出ないと、 おそらくもうホームルームは始まっているだろう

hm

...っと、

俺の気持ちとは反対に、体はのろのろとベッドをおりた

hm

っ...よし、ッ

準備を終えて、玄関まで着いた

今の時刻は 8時58分

約20分も家で過ごしていたのか、と思うと少し癪だ

hm

っ...ガチャッ

hm

...バタンッ

いってきます、なんて言わない

言える状況じゃないし、 言ったところで家には誰もいない

hm

っふぅ、...

なんとか学校まで着いた

いつもより自分の足の動きが遅く感じたのは、きっと気の所為ではない

hm

ッ...、

登校するまでの間 少し不調は感じていたが、気づかないふりをしていた

そろそろ、限界になってきた

立つのも辛い

教室の前に保健室に行こう、

ガラッ

hm

っあの、すいませッ、

保険室の先生

はい、暇くん?どうしたの?

hm

ちょっと、ッしんどくて...っ

保険室の先生

そっかそっか、ちょっと休んでこうね

hm

はぃ...

そうして、俺はベッドに横にならせてもらった

休んで、少し落ち着いてきた時

カーテンの外から、声がした

 

あのー、すいません

カーテン越しだから誰か分からない

 

暇さん...いますかね

 

あー雨乃くん!暇くんなら、今は寝てるよ

hm

ぁ...雨乃、...?

 

...!

ks

なつくん...!起きた?

hm

ぁ...うん、...

保険室の先生

大丈夫そう、?

hm

え...っ、と...

hm

まだ、ちょっと...辛い、くらいです、

保険室の先生

んー、熱はかってみようか

hm

ぁ...はい

〜ピピピッ

hm

ん...

保険室の先生

見せてもらうよ〜、

保険室の先生

んーっと、...あ〜、ちょっと熱あるね、風邪かな?

ks

...チラッ

ks

え...、せ、先生...あの、

保険室の先生

ん、はい?

ks

なt...暇さん、平熱35度6分とか、だったと...思うんですけど、

保険室の先生

あっ、そうなの?

保険室の先生

それだったら...早退かなぁ...

hm

...

保険室の先生

暇くん、今家に誰かいる?

hm

ぁ...えっと、

hm

たぶん...いないと思います、

保険室の先生

そっかぁ...一人で帰るのは危ないよね、

hm

っ...帰れますよ...!

hm

休んで、少しは、楽になったんで...

保険室の先生

そう、?大丈夫?

hm

はいっ...!

保険室の先生

じゃあ、雨乃くん暇くんの荷物持ってきてもらえる?

ks

あ、分かりました...!

保険室の先生

うん、ありがとう

hm

っはぁ、...

静かなため息がでる

hm

...ドサッ

重い音がした

それは 鞄を勢いよく床に落とした音だ

色々教材は入っているが、そんなことは今は考えられなかった

hm

...タッ、タッ...

hm

...

hm

うぁ...っ

急に視界がまわりだす

hm

ッ...ドサッ

今回の重い音は、さっきとは違う

hm

っ...

きっと、鞄より重い

俺の音だったと思う

hm

...ん、

hm

...え、?

気づいたらそこはあの屋上だった

hm

っ...!

そうだった、思い出した

あの日俺は息をして

はじめて、"生き"をした

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