コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
公園を出たあと、俺は夢と歩いていた。
時雨 澪
不意にでた、言葉。
夜宵 夢
時雨 澪
夜宵 夢
時雨 澪
ああ、俺は普通じゃないけど。
誰も待ってないし
眠れないし。
夜宵 夢
そいつが、ぽつり、呟いた。
夜宵 夢
言葉の意味が分からなくて、混乱した。 でも、夢の表情は笑っていた。 ──いや、目は笑っていなかった。
夜宵 夢
時雨 澪
夜宵 夢
夜宵 夢
時雨 澪
知ってることは不思議と"嫌"ではなかった。
夜宵 夢
夢の手に触れた。
風が通り抜ける。 季節が変わりかけていても、夢の手は冷たかった。
夜宵 夢
時雨 澪
夜宵 夢
時雨 澪
夢が、少しだけ俺の手を握った。 酷く細くて、弱い手だった。 でも、なぜか逃げられなかった。
夜宵 夢
夢は崩れそうなその顔で、ふにゃっと笑った。 ──その笑顔は、前に見た自然な笑顔じゃなかった。
夜宵 夢
時雨 澪
不思議と、返事をしていた。