限界社畜の俺が君に出会った話

今日から普通に仕事再開だ

あいつに会えなかったり連絡出来ないのは

ちょっと寂しい気もするけど！

稼がんと生きてけんし！

思わず目を見開いた

遠くの席だったが

ないこが1人で座っていた

ラフな黒パーカにピンク髪

さらに黒縁メガネまでしてる

力の入りすぎないおしゃれな格好だ

こんなタイミングで鉢合わせとか……

あっちは俺に気がついているのかわからない

つい気になって昼ご飯に集中できず

味のしないラーメンを食べた

その時……

ないこの元に誰か来たようだ

女性……？

その女性と談笑しながらお茶を飲んでいる

もしかして…そういう関係なんかな…

平然を装うけど本当はバクバクしてる

その時

ばちっ、とでも音がしそうな勢いで

ないこと目が合ってしまった

やば、とすぐに目を逸らす

終わったぁ……

ないこはもうこちらを見ようとせず

女性と会話を楽しんでいた

ないこと女性だけの空間が あるように思えた

早くここから離れたい

その一心で会計を済ませて店を出た

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ💻

仕事に集中できない

理由はわかりきってる

俺だけの社内に独り言は吸い込まれた

『今日もおつかれ 今日おったなほんまびっくりしたわ笑』

1時間後……

ずっとそわそわして落ち着けない

いつもすぐ既読がつくのに

やっぱ俺なんか気に障ることしたんかな

ピンポーン♪

ガチャン🚪

目を疑った

ないこは急に抱きついてきた

いつも通りの変わらないないこ

状況を悟ってにやにやしてくるないこ

続く