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吸血鬼パロを含みます。
同性愛はどうだろう…。人による
お気をつけて。
視点:🧣
らっだぁ
鉄の味。鉄の匂い。
血を飲むのはいつまで経っても慣れない。
俺は俗に言う吸血鬼だ。
でも御伽噺にあるような吸血鬼じゃない。
コウモリになれるわけでも、眷属を増やせるわけでもない。
ただ生きるのに血がいるだけのちょっと寿命が長い人間だ。
ちょっとではないか…。
味覚は人間そのものだ。
どうせなら吸血鬼らしく美味しく血を飲みたかった。
視点:🧣
そんな俺だが一応友達はいる。
今日はその中の1人がうちに来る予定だ。
しかし彼が来るまでかなり時間がある。
家に人が来るのは久しぶりだ。
そのため部屋はかなり荒れ放題だった。
らっだぁ
友人ではあるが、うちに来るからには客人だ。
柄じゃないがしておこう。
らっだぁ
ある程度掃除を済ませて一息吐く。 鍵掛けてたっけ…?
らっだぁ
瞬間目の前がぐらりと揺れる。
らっだぁ
前回飲んで1週間以上飲んでいない。
らっだぁ
自室にある小さな冷蔵庫を確認する。
らっだぁ
らっだぁ
もし今アイツが来たら無意識に襲ってしまうかもしれない。
そのため遊び取り消しという連絡を入れようとスマホに手を伸ばす。
その瞬間目の前がパチっと暗くなった。
視点:🌵
ぐちつぼ
先程からずっとインターホンを鳴らしているのに鍵を開けるどころか返事すらない。
電話も掛けてみたが、出ることはなかった。
ぐちつぼ
数回家に来たことがあるが今までこんなことは一度も無かった。
この可能性に辿り着くのは普通なはずだ。
ドアノブに手を掛ければ鍵がかかっておらず簡単に開く。
もし本当に何かあったなら早めに対処しなければならない。
ぐちつぼ
一応声をかけて中に入る。
入ればすぐにらっだぁが視界に入ってきた。
ぐちつぼ
しかしどこか様子がおかしい。
何も言わずにこちらへ真っ直ぐ歩いてくる。
ぐちつぼ
俺の目の前で止まり、俯いたまま
らっだぁ
ぐちつぼ
ぐちつぼ
それだけ言って俺の服を引っ張り、肩に噛み付いてくる。
ぐちつぼ
そう悟った瞬間心臓がドクンと跳ねる。
確かに何故か痛くはない。
しかし痛みが無いせいでそこから血が抜かれているのが嫌というほどわかってしまう。
ぐちつぼ
気持ち悪い。
視界がグラグラと揺れる。
あまりにも強い目眩と吐き気に涙が滲んだ。
ぐちつぼ
遠くなる意識を捕まえることができず、俺はそのまま気絶した。
ふっ…と意識が浮上する。
らっだぁ
ぐちつぼ
目を開けた瞬間らっだぁの謝罪を叫ぶ声が耳を刺した。
思わず耳を塞げばハッとしたように音量を下げて話す。
らっだぁ
ぐちつぼ
さっきからずっと頭痛がする。
これはきっと貧血だろう。
倒れたのは自分の体質のせいだが、 流石に焼肉くらいは奢ってもらわないと割に合わない。
らっだぁ
ぐちつぼ
少し痛む噛み跡を摩っていると、 らっだぁが少し目を伏せながら話しかけてくる。
らっだぁ
らっだぁ
心底申し訳なさそうな声で見上げて来る。
ぐちつぼ
ぐちつぼ
俺がそういえばらっだぁは目をキラキラさせた。
らっだぁ
ぐちつぼ
らっだぁ
ぐちつぼ