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毎日誰とも会話をすることなく 机を見つめている日々 変わりたい気持ちと 変わりたくない身体は 仲良くできないみたいだ
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友人と親しげに話す 自分とは正反対の 彼らを見ていると
心が重くなる気がする
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一限目の終わり 鳴り止まない笑い声 いつもはうっとおしく 思うはずの声も 今日は聞こえない
いつもは気にもとめない 輝く笑顔も 会話も 今日は視界に見えない
あなたを見ていると 心が少し、少しだけど 軽くなる気がするから
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いつも通り 机に突っ伏している自分 あの人は今日も元気そう
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綺麗な笑顔のあなた 俺の尊敬の眼差しには目もくれず 毎日幸せそうで 自分とは違うと痛感する
正反対のあなたと俺の交点は 結ばれることはない そうわかっていても
諦めきれない 諦めたくない 見たくない
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突然の出来事で びっくりしたのも束の間 あなたはいつも見る笑顔で
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こんな俺にも笑顔で話しかけてくれる そんなあなたに 俺は恥ずかしながらぶっきらぼうに 返事をしてしまった
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始めて誰かに名前で呼んでくれた 喜びと衝撃と同時に
話しかけられた緊張で頭が回らない なぜ俺に…? そう考えている暇もなく
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考えたこともなかった あなたに話しかけられるなんて
こんなにも名前で呼ばれることが 嬉しいものなのか
いつもなら一人で寂しい帰り道も 明るくなった 少し歩ける気がした
今日だけは暖かい
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いつも友達に見せていた笑顔を向けて あなたは話しかけてくれた それだけで幸せを感じることができた
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こんなにも、眩しい笑顔で 照らしてくれるあなたに 惹かれている自分が恥ずかしい 釣り合わない そう思っているのに
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予想外の回答に 思わず間抜けな声が 出てしまった
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いいにくそうなそんな顔
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何か言いたげな表情を見せる あなた
なにを言いたかったのか さっぱりわからない
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今日何度目かの間抜けな声 こんな自分に話しかける だけじゃなく
友だちになろうなんて どこまでも楽観的な感性に 少し戸惑いつつ
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謎の条件で不安になったが この人は本気のようで 少し驚いた
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「ともだち」になれる それだけで 心が躍りだしそうだった
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少し寂しい なんて言えず あなたの背中を追っていく
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その約束だけを交わし 二人別々の方向へ歩いていった
俺は自分の家に帰った
…はず
帰り道の記憶がなく 身体がふわふわする感覚に 陥っていて
何が起きているのか さっぱりわからない
そして、夢を見た
どこか見覚えのある教室 机の落書き 誰かの鳴き声
誰かの笑い声
そして
踏切
映像だけが流れているようで 夢、という感覚がない
そして気がつくと教室
あなたが笑っていた
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わけもわからなかったが 考えてる暇すら与えてくれなく
4限目の終わりの鐘がなった
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楽しそうに友達と笑う あなた
そういえば 屋上に行く約束をしていたなと 思い出して足を動かす
今日も話せるのかと 幸せを噛み締めていた
軽々しいほどの快晴 屋上に来たのが初めてで 少し新鮮な気持ちでいた
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どこまでも優しい あなたを見ていると どこかおかしくなりそう
俺のものにしたい
あなたに惹かれてから いつからだろうか そう思うようになっていた
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決心したような顔で いつもと違う雰囲気で 少しだけ 戸惑いの感情がのぞいてきた
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突然の発言に驚きを隠せない むしろ、頭が追いつかない
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頭が働かない なんで…
何が
蛹砺?
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突然のことで 何がどうなっているのか わからなくなった
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自分の記憶から全て 繋がった気がした
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まだ自分がユウレイだと 思えない 信じれない
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叶えたいこと
あなたを自分のものに できたら どんなに幸せなことだろうか
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喉に突っかかった言葉が 思いが うまく口から出てこない
死んでるなら 今更恥ずかしがることなんて ないのに
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いえる
今ならいえる
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良かった… あなたのその一言が 欲しかったんだ
これで、終われるんだ
ありがとう
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これで彼を救うことが できたのだろうか 僕の判断は 間違ってなかったのか
初めて君を見た時から
おかしいと思った
ユウレイに一目惚れをした 人類は僕で初めてだろう
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やることはただ一つ
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安全用の柵に足をかけ 身を乗り出す
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だれといても 孤独を感じていた僕に
幸せを教えてくれてありがとう 君といる時が 僕にとって必要だったんだ
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足に力を込め 飛び立つ
綺麗な空 綺麗な雲
この選択は間違ってなかった
今ならそう言い切れる
少年レイ end