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毎日誰とも会話をすることなく 机を見つめている日々 変わりたい気持ちと 変わりたくない身体は 仲良くできないみたいだ

🍗

フアッ(あくび)

🍗

チラッ

🌷

〜?笑笑笑

友人と親しげに話す 自分とは正反対の 彼らを見ていると

心が重くなる気がする

🍗

🍗

ズキッ

一限目の終わり 鳴り止まない笑い声 いつもはうっとおしく 思うはずの声も 今日は聞こえない

いつもは気にもとめない 輝く笑顔も 会話も 今日は視界に見えない

あなたを見ていると 心が少し、少しだけど 軽くなる気がするから

🍗

ボー

いつも通り 机に突っ伏している自分 あの人は今日も元気そう

🌷

笑笑

綺麗な笑顔のあなた 俺の尊敬の眼差しには目もくれず 毎日幸せそうで 自分とは違うと痛感する

正反対のあなたと俺の交点は 結ばれることはない そうわかっていても

諦めきれない 諦めたくない 見たくない

🌷

ねぇ

🍗

ビクッ

🍗

んぇ…俺……!?

突然の出来事で びっくりしたのも束の間 あなたはいつも見る笑顔で

🌷

君しかいないじゃん!笑

こんな俺にも笑顔で話しかけてくれる そんなあなたに 俺は恥ずかしながらぶっきらぼうに 返事をしてしまった

🍗

何の…ようですか…………?

🌷

そんなに警戒しないでよ〜笑

🌷

今日放課後カラオケ行くんだけど、一緒に行かない?

🌷

『ゆあんくん』!

🌷

あ、僕の名前は『なおきり』だよ

🍗

ドキッ

始めて誰かに名前で呼んでくれた 喜びと衝撃と同時に

話しかけられた緊張で頭が回らない なぜ俺に…? そう考えている暇もなく

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え…えっと……

🌷

じゃあ…無理やり連れてくね!

🍗

え!?

🌷

俺だけだから大人数じゃなくていいでしょ?

🍗

ま…まぁ………

🌷

じゃあ決まり!!

🍗

は…はい………

🌷

ニコッ

考えたこともなかった  あなたに話しかけられるなんて

こんなにも名前で呼ばれることが 嬉しいものなのか

いつもなら一人で寂しい帰り道も 明るくなった 少し歩ける気がした

今日だけは暖かい

🌷

おーい!お待たせ!!

🌷

ごめん!またせちゃって!!

🍗

あ、いえ…

🌷

あ、敬語じゃなくていいよ

🍗

は…うん…ッ

🌷

よしっニコッ

🍗

…!

いつも友達に見せていた笑顔を向けて あなたは話しかけてくれた それだけで幸せを感じることができた

🍗

なんで…俺を誘ったの?

🌷

……

🌷

ん…気になったから?

🍗

どういう……

🌷

まぁいいじゃん!

🌷

さっいこ!

🍗

え…ぁ、うん

こんなにも、眩しい笑顔で 照らしてくれるあなたに 惹かれている自分が恥ずかしい 釣り合わない そう思っているのに

🍗

えっと…

🍗

その…言いにくいんだけど

🌷

ん?

🍗

俺…歌うたうの嫌いで…

🌷

僕もだよ?

🍗

へ?

予想外の回答に 思わず間抜けな声が 出てしまった

🌷

実はね、君とお話したくてさ

🍗

え…?なんで…?

🌷

…、

🌷

なんで…

いいにくそうなそんな顔

🌷

いや…やめとこ……この話は忘れて

🌷

ごめんね

🍗

…え

何か言いたげな表情を見せる あなた

なにを言いたかったのか さっぱりわからない

🌷

…君、いつも一人だね

🍗

あ〜…人見知りが酷くて…

🌷

じゃあ、

🌷

僕と、友達になろ!

🍗

🍗

え?

今日何度目かの間抜けな声 こんな自分に話しかける だけじゃなく

友だちになろうなんて どこまでも楽観的な感性に 少し戸惑いつつ

🍗

…わ、かった……?

🌷

よしっ

🌷

ただし、

🌷

放課後以外は話してはいけない

🌷

もしくは…僕が一人の時だけ

🍗

…?

謎の条件で不安になったが この人は本気のようで 少し驚いた

🍗

…うん

🌷

じゃ、よろしく!

🍗

…よろしく?

「ともだち」になれる それだけで 心が躍りだしそうだった

🌷

そろそろ帰ろっか

🍗

…うん

少し寂しい なんて言えず あなたの背中を追っていく

🌷

明日の昼に屋上、来てね

🍗

うん…

🌷

バイバーイ

🍗

…ばい、ばい……?

その約束だけを交わし 二人別々の方向へ歩いていった

俺は自分の家に帰った

…はず

帰り道の記憶がなく 身体がふわふわする感覚に 陥っていて

何が起きているのか さっぱりわからない

そして、夢を見た

どこか見覚えのある教室 机の落書き 誰かの鳴き声

誰かの笑い声

そして

踏切

映像だけが流れているようで 夢、という感覚がない

そして気がつくと教室

あなたが笑っていた

🍗

……あれ…?

🌷

(おはよう)口パク

🍗

…おは…よう

わけもわからなかったが 考えてる暇すら与えてくれなく

4限目の終わりの鐘がなった

🌷

〜〜?

🌷

〜…

🌷

〜〜〜!

楽しそうに友達と笑う あなた

そういえば 屋上に行く約束をしていたなと 思い出して足を動かす

今日も話せるのかと 幸せを噛み締めていた

軽々しいほどの快晴 屋上に来たのが初めてで 少し新鮮な気持ちでいた

🌷

あ、来た

🍗

ごめん、遅くなった

🌷

全然!大丈夫だよ

🍗

(あぁ…)

どこまでも優しい あなたを見ていると どこかおかしくなりそう

俺のものにしたい

あなたに惹かれてから いつからだろうか そう思うようになっていた

🌷

でね、今日よんだのは

🌷

話があって

🍗

…?

決心したような顔で いつもと違う雰囲気で 少しだけ 戸惑いの感情がのぞいてきた

🌷

君さ

🌷

ユウレイだよね

🍗

………え………………………?

突然の発言に驚きを隠せない むしろ、頭が追いつかない

🌷

……ごめんね

🌷

急にこんなこと……

🍗

え…。

頭が働かない なんで…

何が

蛹砺?

🌷

……ここでむかし、いじめを苦にして

🌷

踏切で自殺した子が居て

🌷

それが……きみだよね

突然のことで 何がどうなっているのか わからなくなった

🌷

……気づかなかったね

🌷

君、先生にもクラスメイトにも

🌷

話しかけられてなかったよね

🌷

一度も

自分の記憶から全て 繋がった気がした

🍗

……そ…んな

🌷

……ごめんね

🍗

じゃ…じゃあなんで…
成仏できないの……?

まだ自分がユウレイだと 思えない 信じれない

🌷

……なにか、やりたいこととか

🌷

叶えたいことがあったら
それのせいかな

叶えたいこと

あなたを自分のものに できたら どんなに幸せなことだろうか

🍗

……ッおれ

🍗

…ッ

🌷

言いたいことがあるならいえばいい

🌷

でも、君がそれをを言ったら
成仏しちゃうのか…

🌷

……もっと話してたかったな…

🍗

……ッ

喉に突っかかった言葉が 思いが うまく口から出てこない

死んでるなら 今更恥ずかしがることなんて ないのに

🍗

俺…ッ

🌷

…うん

いえる

今ならいえる

🍗

…あなたに、なおきりさんに出会えて

🍗

友達になれてッ

🍗

…好きでいて

🍗

良かった…ポロッ

🌷

…ッ

🌷

僕もッ!

🌷

君とお話しできて、良かったよッ!

良かった… あなたのその一言が 欲しかったんだ

これで、終われるんだ

ありがとう

🌷

……消えた………?

これで彼を救うことが できたのだろうか 僕の判断は 間違ってなかったのか

初めて君を見た時から

おかしいと思った

ユウレイに一目惚れをした 人類は僕で初めてだろう

🌷

もっと…話………聞きたい、な……

🌷

……よし

やることはただ一つ

🌷

…待っててね、今行く

安全用の柵に足をかけ 身を乗り出す

🌷

ふふっ

🌷

楽しみだな…

だれといても 孤独を感じていた僕に

幸せを教えてくれてありがとう 君といる時が 僕にとって必要だったんだ

🌷

タッ

足に力を込め 飛び立つ

綺麗な空 綺麗な雲

この選択は間違ってなかった

今ならそう言い切れる

少年レイ end

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