ママ
ほら、ユウト、朝ごはん食べて学校行きなさい!!
ママ
このままじゃ学校遅れちゃうわよ?
ユウト
僕.....学校.....行きたいくない.......
布団の中から曇った声が聞こえる
ママ
あら、何で?この前はお友達が沢山できたって喜んでたじゃない
ユウト
それはそうなんだよ、でも僕だけ...............が出来なくて
ママ
なに?ちゃんと言って?
ユウト
.......逆上がり.........
そう、ユウトは、母親のひいき目で見てもお腹がぽっこりしている
ママ
あら、この前はサンタって言って喜んでもらえたのにね。
ユウト
でも今はみんな僕のことメタボって言って笑うんだ!!
ママ
そうね、それじゃあ、給食も控えて......
ユウト
給食.......!!
ママ
(あ、なにが思い出させちゃったかしら?)
ユウト
前、おやすみの人のプリンが余ったんだ。
ユウト
僕も食べたいって言ったのに先生はダメだって言うんだ僕も食べたかったのに。
ママ
そうね、プリンなら、家で買ってあげるから。
ユウト
いやだ!プリンを10こもらおうと100こもらおうと学校には行かない!
ママ
でも、怪我や病気でもなくて、怖いだなんて理由で学校は休めないわ
ユウト
じゃあぼくが学校に行かなきゃいけない理由を教えてよ!!
納得したら僕も学校に行くよ!!だから理由を教えて!
納得したら僕も学校に行くよ!!だから理由を教えて!
ママ
それはね......
ママ
あなたがもう大人で!それで校長先生だからよ!!
布団をひっぺがすと、髪が薄くなり、中年太りした50歳の息子が 半ベソかいている姿が母の目には映った







