私のオッパ……ユンギはヘビースモーカーだ。
部屋はいつも少し煙の香り。
彼が歩いた後もふわ、と香る。
煙草の匂いは元々嫌いだった。 でもオッパと付き合ってからは この匂いは嗅いでいて安心する。
身体が冷えたのを感じて目を覚ます。
そりゃあ何も着ずに布団だけ 被っているんだから仕方ない。
横を見ると透ける様な白い肌で服を着ていないオッパが小さな寝息をたてていた。
少し痛む腰を摩りながら オッパを起こさぬようベッドから降りる。
静かに降りたはずがぎし、とスプリングの音がした。
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
腕をぐい、と引っ張られる。
私がオッパをうつ伏せで覆う体勢になった。
そのまま引っ張られると唇をいきなり 奪われた。
あなた
口付けは触れるだけでは 終わらず、生暖かい舌が口内に入ってくる。
あなた
その舌を自分の舌で絡ませると、 ほろ苦い煙草の香りが口内に広がる。
部屋はこんなに冷えきっているのに 口の中はこんなにも熱い。
あまりの温度差に頭が可笑しくなりそうだった。
ユンギ
息をする暇も与えてくれず どんどん激しさを増していく。
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
くちゅくちゅと厭らしい音はどんどん 大きくなっていく。
それと同時に私の腰辺りに何か硬いモノが当たる感覚がした。
口を離すとつー、と銀の糸が引いた。
あなた
ユンギ
ユンギ
このままずっと愛と煙草の匂いに 溺れていたい。
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