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それから数日、俺たちは恋人として お互いの日々を過ごしてきた
決して誰にも言うことはなかった
2人だけの秘密だ。
今日は、二人でふたご座を見に来た
ふたご座流星というものを知った時、 彼が見に行きたいと言い出したのだ
理由を聞けば、「私たちは双子みたいだから」 だそうだ。
もし俺たちが双子なら、かなり正反対だが。
そんなことを考えながら空を眺める。
空には様々な星が瞬いていた。
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見えなかった。どこで流れたのだろうか
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流れた。俺たちのちょうど真上で。
来るのが早すぎたのか、あまり流れていなかったが
その少ない星の中から、ふたご座を探すのは
とても楽しいものだった。
二人で指をさし、お互い笑い合いながら。
それからどのくらいたっただろうか。
流石に12月ということもあり、 そろそろ冷えてきたところだった
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そう言って彼は、俺の手を掴んだ。
帰り道のことだった。
遠くに、花が咲いていた。
気になって近づいてみれば
それは一輪の薔薇だった。
小さな黒薔薇。
黒薔薇が自然に咲くのはトルコだけ。
人工的に植えられたのだろうか。
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それだけ言い残し、俺たちはその場を離れた。
暗い道を、城に向かって歩いていく。
いつか、こんな夜遅く、ではなく。 昼間に、堂々と二人で出かけられるように なる日を楽しみにしながら。
コメント
10件
うおおお'🥲 表現の仕方好きだああ" 双子座流星群ってあるんだ、、(初耳

表現の仕方が綺麗✨ 通知来てとても嬉しかったです💕