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na .
どうものあです。
私は今全力で走っております。
昨日ゲームしてたらいつの間にか 時計の針が2時を指してたんよね。
ってことで私悪くない!!
家を出る前に必死に整えた前髪も、 全力で走っているせいで全てが台無しだし…
それもこれも全部ゲームのせい!
目の前に見えるのは、少女漫画とかで よくある道路に曲がり角。 超超ド定番!!
こんな時、少女漫画みたいに 角と角でぶつかったりして…?
そんなばかみたいな妄想をしながら 全力で走って学校へ向かう。
もちろん、イケメンとぶつかるはずの 曲がり角はとっくに過ぎていきましたけど。
人生そんな上手く いくわけもなく…か
カタッ >
元々体力の無い私は息を切らし、 もうほぼ歩いている時と同じ速度で 急いで向かう。
きっとこの時間なら授業には まだ間に合うだろうし……たぶん
na .
絶望的な状況に思わず溜息を漏らす。
もう家に帰りたい…… そんな気持ちと、今戦っているのだ。
na .
憂鬱な気持ちでとぼとぼ歩いていると、 後ろから声をかけられた。
驚きと反射で後ろを振り向くと、 後ろにたっていたのは私と同い年 くらいの男の子で、
同じ制服だった。
黒髪の赤メッシュに、 目つきの悪い男の子。
眉間にしわが寄っていて、 その表情は怒っているみたいで。
その子は私の目の前に手を出して、 私を見つめる。
na .
何かと思って男の子が 見せるようにして出した手をよく見ると、 宙にフラフラと揺れるそれ。
それは……!!
na .
na .
静かにコクリと頷くその顔は、 誰もが見惚れる程整っていて
あ、じゃなくて…!💦
na .
na .
na .
このクッキーのキーホルダーは、 去年の私の誕生日にえとさんがくれた物。
私にとっては凄く大切な物で、 もしこの人が届けてくれなかったら 私は見つかるまでずっと探し続けて いたんだろう。
酷く冷たく言い放たれたその言葉は 少し怖くて、負けてしまいそう。
na .
私だって、そんな簡単には 引き下がらんよ…!
na .
na .
鞄の中にお菓子が丁度あるだなんて、 のあさんもしかして凄く頭良い…? いやぁ、困っちゃうなぁ…
お菓子を差し出すと、目の前の イケメン男は更に顔を歪ませる。
「面倒くさい」 って顔してる絶対。
na .
全然認めないイケメン君に 私もイライラがどんどん湧いてくる。
目の前のイケメン君も さっきよりも顔が険しい。気がする。
na .
na .
ポイッ、ポイッ、
私の鞄の中から次々と出てくる お菓子たち。
チョコに、クッキーに、煎餅に、 ポテチにグミ……
色んな味の色んな種類。
na .
na .
真剣に言って、選んでもらおうとしたら めっちゃ笑われたんやけど。
私なんかおかしいこと言った?
さっきと違ってふわっと笑う 目の前の男の子は別人みたい。
それを見てると自分もなんだか クスっと笑っちゃって。
na .
ピコン という通知音で えとさんからの連絡に気づいて
サァァっと血の気が引いていく。
na .
na .
やばいやばいやばい!! がちでやばいんやけど!??
時刻はもうとっくに 登校時間を過ぎていて…
遅刻確定やん…… 1時間目もぜっったい始まってる!!
na .
na .
同じ制服着てるし!!
グイグイと男の子に近づいて聞くと 男の子は一瞬面倒くさそうな顔をして
と頷く。
その言葉を聞いて、私はパッと 男の子の腕を掴み
na .
全力で学校まで走るのでした。
na .
et .
今は休み時間。
さっき全力で走ったけど、1時間目は もう始まってて、途中参加……
na .
na .
et .
はぁ……えとさん可愛い。女神。
あの後イケメン君とはクラスが違くて 別れたけど…大丈夫だったかな、?
何組かは分からんし…… 名前も知らん…
声と顔だけは分かるんやけど…
私のクラス(2組)には いないみたい。
自分の席で机と睨めっこを しながら考えてみる。
声は少し低くて…怖そうで…
そうそう確かこんな声で……
……って、
na .
episode 2 「 出会い 」 𝑒𝑛𝑑 .
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