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創作達の行事遊び

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3

交流浅めの組織でクリスマス

♥

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2023年12月25日

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ナナシ

…………

仲間が僕の部屋に押しかけてきた

何か、話すことがあるのだとか…

ヤヅキ

ナナシさん。

ナナシ

…どうしたの?

ヤヅキ

アオトさんを処刑しませんか

ナナシ

うんしないよ!?

ナナシ

あいつと何かあった?

ヤヅキ

まぁ、はい…

ヤヅキ

あの人が、兄さんを…

ヤヅキ

……クソが

ナナシ

うん、ちょっと落ち着いてほしいな?

ナナシ

何があったのか、ゆっくりで良いから聞かせて。

ヤヅキ

………はぁ。

ヤヅキ

………

ヤヅキ

…僕、アオトさんが異常趣味仲間だと知り、仲良くなりたいと思ったんです

ヤヅキ

それで、試しに話しかけてみたんですが…

ヤヅキ

仲良くなれそうな話題は全て避けられ…

ヤヅキ

あの人が知らないはずの、兄さん…僕の兄さんを、貶されました

ナナシ

地雷を踏まれたんだ

ヤヅキ

誰だって、好きな人を貶されたら…嫌ですよね?

ナナシ

まぁ、うん…そうだねぇ

ヤヅキ

ですので、一回処刑を…

ナナシ

いやそれは流石にしないよ?

ヤヅキ

ではどうにかして復讐したいです。

ナナシ

ふ、復讐ねぇ…

ヤヅキ

立場上、あまり強く出れないのは知ってます。

ヤヅキ

軽い復讐でも構いませんよ

ナナシ

(絶対構うやつー…)

ナナシ

わかったわかった、じゃあ、コレなんてどう?

ヤヅキ

…何か妙案が?

ナナシ

うん…

ナナシ

ヤヅキはさ、ブラックサンタって知ってる?

ヤヅキ

お菓子の名前ですね

ナナシ

うん、似てるけど違うよ

ナナシ

…うーん…まず、ヤヅキはサンタさんって知ってる?

ヤヅキ

知ってますよ。人間が

ヤヅキ

「サンタさんからプレゼントだよ〜」

ヤヅキ

…とか言って、何かよく分かんないのを渡されたのを覚えてます。

ナナシ

ぁー…うん。サンタってのは…

ナナシ

〇〇が欲しい〜とか…そう言う系の願いを叶える奴なんだ。

ヤヅキ

それってシ体でもありですか?

ナナシ

それは知らないかなぁ…

ナナシ

まぁ、それと対の存在がブラックサンタって言うんだ。

ナナシ

ブラックサンタは、悪い子をお仕置きしたり、連れ去ったりするみたい。

ヤヅキ

必要悪ってヤツですか?

ナナシ

多分そうだね〜

ナナシ

流石に、連れ去ったりはできないけど…

ナナシ

僕らも、ブラックサンタになって、アオトに仕返しするのはどうかな?

ヤヅキ

…具体的に、どんな仕返しをするんです?

ナナシ

…うーん……物を盗む…かな。

ヤヅキ

なるほど………

ヤヅキ

………

ヤヅキ

刺すのは?

ナナシ

却下

ヤヅキ

残念です……

ナナシ

とりあえず、一度行ってみようよ。

ヤヅキ

…はい…でも、そう簡単に行きますかね?

ナナシ

まぁ、バレても、この動機を話せば良いんじゃないかな

ヤヅキ

動機ですか…

ナナシ

アオトもバカじゃないし…

ナナシ

動機を話せば、アオト自身にも非があるって、わかってくれるはず。

ナナシ

(…バカだったらすぐに捨ててるしね)

ヤヅキ

なるほど…?

ヤヅキ

では、とりあえずバレても良いんですね

ナナシ

うん。保険はあるから安心して。

ヤヅキ

わ、わかりました…

ナナシ

じゃ、行こっか♪

ヤヅキ

…この格好のまま行くんですか?

ナナシ

うん。ブラックサンタっぽい格好をするのも良いけど…

ナナシ

難しいもん。そんな衣装持ってないし

ヤヅキ

ぁー………

ナナシ

そういうわけで、アオトの家行こ〜♪

ヤヅキ

はーい。

そうして、僕とヤヅキは、アオトの住む洞窟へと足を運んだ

アオト

…………

アオトは、洞窟の隅で眠っていた

ナナシ

………

僕とヤヅキは、アオトを起こさないように小声で会話する

ヤヅキ

「アオトさんのお部屋って、何処なんでしょう?」

ナナシ

「うーん……多分、この大きい部屋を共同で使ってるのかな」

ナナシ

「ほら、机がニつあるし」

ヤヅキ

「………このニつの机、名前が彫られてません?」

ナナシ

「ルーボヌに、アオト………弟の名前が無いね。」

ヤヅキ

「弟を大切にしない兄なんて、初めて見ました。」

ヤヅキが、アオトを軽蔑した目で見る。

ナナシ

「…まぁまぁ。とりあえず、アオトの机を漁ってみよう?」

ヤヅキ

「………わかりましたよ…」

そう言って、ヤヅキはアオトと名前の彫られた机を漁り出した

ヤヅキ

「……何かの写真と…瓶詰めされた二つの目玉、後は数本のメスと拳銃ですね」

ナナシ

「写真はよくわかんないけど…他のは、なんとなく想像が着くかな。」

ナナシ

「…ねぇ。」

ナナシ

「…壁にかけてる棚見なよ。すごい量の瓶…」

ヤヅキ

「これは…確かに、異常趣味とも言われますよね…」

ヤヅキ

「敵でも良い趣味だとは思います。」

ナナシ

「関心しないで?」

ヤヅキ

「さてと、どれから持っていきましょうかね〜♪」

ナナシ

「いっそのこと、全部持って行こー♪」

ヤヅキがアオトの私物を選別してるのを傍から見てると、不意に冷たい物が首に当てられた

アオト

遺言はあるか?

ナナシ

うわぁぁぁぁ!?

ヤヅキ

どうしました!?

僕の首に当てられているのは、斧だ。

ヤヅキ

ナナシさぁん!?

ナナシ

ちょ、僕ナナシ!!ナナシだから!!

アオト

んー…?…………あぁ…

アオト

ナナシか。不審者が来たのかと思ったぞ

アオトは、斧を下ろしてくれた。

ナナシ

そ、そっか〜。シンガイダナ〜アハハハ〜

アオト

誤魔化せると思うなよ??

ナナシ

あはははは…

ヤヅキ

こ、こんにちは…

アオト

うわお前も居たのか

ヤヅキ

なんですって?

ナナシ

まぁまぁまぁまぁ………

アオト

…で、お前らは何しに来たんだよ。

アオト

まさか盗人になったワケじゃねぇだろ?

ナナシ

まぁうん…

ヤヅキ

……アオトさんのせいですもん。

アオト

はぁ?

僕達は、アオトに事の発端を話した

アオト

ぁー………

ナナシ

──そんなこんなで、僕らはブラックサンタみたいに、悪い子をお仕置きしようとしたってワケ。

アオト

ふーん。

ヤヅキ

ヤヅキ

…アオトさん。人の地雷を踏むのは、良くないことだと思いますよ

ナナシ

だね……僕らをいくら警戒して遠ざけようとしても、地雷を踏むのはいただけない…

ナナシ

だって、仲間なんだしね。

アオト

んー……ぁー………

アオト

アオト

わーったわーった、謝るよ謝る。

ヤヅキ

…ほんとに謝ってます…?

アオト

謝ってる謝ってる……片腕ならやるぞ?

ヤヅキ

え良いんですか!?

ナナシ

コラ釣られない…

アオト

ヒヒヒッ

ナナシ

ナナシ

………うーん………

アオト

ん…?どうした、ナナシ?

ナナシ

………

ナナシ

(正直、自分に不利だから謝ったとしか思えないんだよな…)

ヤヅキ

ナナシさーん?

ナナシ

(放っといたらまた同じことが起きそう…)

ナナシ

………やるしかないかなぁ

アオト

妙なこと考えてんじゃねぇだろうな?

ナナシ

あ、いや……今回のことで、警戒されるくらいには交流が浅いことがわかったし

ナナシ

何かイベントとかやるべきかなって

アオト

………は?

ヤヅキ

良いんじゃないでしょうか?

ナナシ

あは♪…じゃあ、クリスマスパーティとかやってみる?

アオト

じょ、冗談じゃねぇ…

ヤヅキ

交流を深めるためには必要ですね!

ナナシ

だよね?じゃあ、他の皆にもパーティのことを言っておくから…

ナナシ

連絡するし、アオト達も来るんだよ?

アオト

………拒否権

ナナシ

無いよ!!

ヤヅキ

では、アオトさん、楽しみにしててくださいね〜!

ヤヅキ

あと、後で片腕くださいねー!

ナナシ

あはははははっ!

アオト

こいつらマジで…

ナナシ

じゃねー!また夜、連絡するから来てね〜

……帰宅後。

パーティの準備とか、仲間内の情報伝達とか、かなり慌ただしかった。

(…アオトとヤヅキは、どう思ってるか知らないけど)

最終的に、パーティは成功したように思う。

パーティ、かなり長くなっちゃって、ここでは語れないけど…

この交流を通して、アオトが少しでも素直になってくれると嬉しいなって、思うよ

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