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蓮と伏黒は帰るため、廊下を歩いている

伏黒は前を歩く蓮の後ろ姿を静かに そして心配そうにみている

なぜなら先程の吐血を見てしまったからだ

そんな時、小さく蓮の咳が聞こえる

月鵺蓮

ゴホッ!

伏黒恵

!!!

伏黒恵

蓮さん!大丈夫ですか!?

伏黒が蓮に手を伸ばそうとするが蓮はその手を振り払う。

だが何故かいつものような力が無かった。

それを感じた伏黒は違和感を覚えた

勢いはいつものように自分を拒絶する勢いなのにだ。

伏黒恵

……蓮さん?
本当に大丈夫なんですか?

伏黒がそう尋ねた直後…

蓮の身体が前のめりに倒れていく

伏黒恵

は…?
蓮さん!?

伏黒は咄嗟に蓮の刀を手から落とし、倒れていく蓮の体を抱きとめる。

蓮は冷や汗をかき気絶してしまっている

伏黒恵

蓮さん!?
しっかりしてください!
蓮さん!!

伏黒がどれだけ大声で呼びかけても蓮からの返答はない。

危機感を覚えた伏黒は刀を肩に掛け、蓮を横抱きにして急いで補助監督の車まで急ぐ。

外に出ると伏黒は車の前に立つ補助監督に駆けていく。

補助監督

伏黒さん!お疲れ様です。
?あれ?月鵺さん!?
どうかされたんですか?!

伏黒恵

説明は車の中でするんで急いで家入さんの所まで行ってください!

補助監督

わ、わかりました!!

そういうと車に乗りこみ、急ぎ高専へと向かった。

高専領域内を駆けて硝子の所まで向かう伏黒

そして伏黒の腕の中で息をしづらそうにし、意識が途絶えたままの蓮。

伏黒は焦りながら硝子の元へ急ぐ。

伏黒は硝子の所へ辿り着くと、扉を思い切りあける

伏黒恵

家入さん!!

家入硝子

!!!なんだ

家入硝子

一体何時だと思って…!!!
伏黒、月鵺に…蓮に何があった!!??

伏黒恵

任務が終わった途端倒れてしまって!!

家入硝子

ベッドへ寝かせるんだ。

そう言われ、伏黒はベッドに蓮を横たわらせる。

伏黒恵

…家入さん、蓮さんは…

家入硝子

もういいから寮に戻りな

伏黒恵

でも!!

家入硝子

ただの貧血だよ、心配することない…

硝子は蓮に点滴を打つなど治療をしながら話す。

伏黒恵

貧血!?
貧血で吐血なんてしますか!?

家入硝子

吐血、したのか…?

硝子の顔がみるみるおっかない顔になっていく。

伏黒恵

貧血で吐血って意味わからないんですけど…

家入硝子

だとしても心配することはない。
もう帰りな

硝子は伏黒に悟られないよう誤魔化すように言う。

伏黒は少しの間沈黙を落としたがすぐに立ち上がる。

伏黒恵

…わかりました。
蓮さんのこと、よろしくお願いします。

家入硝子

君言われなくても大丈夫だよ。
君もゆっくり休みな

会話が終わると伏黒は心配そうに蓮を見た後硝子に頭を下げ退出していく。

伏黒が居なくなってしばらくして硝子はベッドの隣の椅子に腰掛け、ため息を吐く

家入硝子

…はぁ〜…
なぁ、月鵺、どうしてお前はそこまで無茶をするんだ?

月鵺蓮

ゴホッ..…

家入硝子

!!…薬を持ってくるよ…
少しだけ待ってな。

眠ったままの蓮に小さく囁き、部屋を出ていく。

部屋の扉を閉め、人の気配を感じた。

家入硝子

!!……
なんだ…七海か

七海健人

お疲れ様です。
先程血相をかいた伏黒くんがここから出てきたのが見えたのですが、どうかしたんですか?

家入硝子

…いや、別に何も無いよ……
あ、そうだ七海。
ベッドに月鵺が眠ってる、私は少し外すから私が戻るまで見ててくれないか?

七海健人

月鵺くんが…?
彼女が家入さんのところで寝てるとは珍しいですね。
しかも特級の彼女が。
何かあったのですか?

家入硝子

はぁ〜…詳しいことは聞かないでくれ。
汗をかくかもしれないから顔周りだけでいい、拭いてやってくれ。

七海健人

…なるほど、何かしら事情があるのでしょう。
わかりました、承ります。

そういうと七海は部屋へ入って行く。

これは走馬灯と呼ばれるものなのか、 それともただの夢なのかはわからない

だが見た事のある景色だった

蓮がキョロキョロと辺りを見渡すと、3つの人影が目に入る

血まみれで倒れた女性、

その女性を抱えている男性、

そして女性と男性の前で泣き崩れている5歳程の少女。

その3人は蓮がよく知っている人物達。

なぜなら、

母と父、それから自分自身なのだ

月鵺蓮

…母さん…?

蓮母

蓮…あなたのせいじゃないのよ…
しっかり生きて、普通の女の子としての幸せを手に入れてね……
それが母さんの最後の願い……

蓮の母はそういうと息絶える

蓮(幼少期)

お母さん!!おかぁさん!!

幼い蓮は泣きながら母を呼んでいる。

月鵺蓮

…お母さん……

こちらの蓮も目尻に涙を浮かべている。

そんな時、急に浮遊感に襲われる。

月鵺蓮

!!!…一体何が…

蓮は自分の足元などをキョロキョロ見ている。

すると先の方で誰かが自分を呼ぶ声がする。

「「蓮」」

その声に蓮はハッと前を見る。

するとこちらの蓮を見ながら両親が微笑みながら名を呼んだ。

月鵺蓮

母さん!!父さん!!

2人は優しい笑みを浮かべ「生きてね、愛してるよ」と口に出す。

月鵺蓮

…ごめん、母さん、父さん。
約束出来ないかもしれない!!
俺にはもう長い時間が残ってない!
直ぐにそっちへ…

そういう蓮を遮るように母が蓮の後ろへと指を指す。

蓮はその指を辿るように後ろを見る。

すると伏黒が静かに立っている。

月鵺蓮

!!!…恵…?

蓮母

あなたにはまだ生きる理由があるはずよ。
あなたに生きて欲しいと思っている人達も…

蓮母

周りをしっかり見て。
あなたはまだ生きなきゃ。
独りだなんて思わないで。

蓮は浮遊感に飲まれるように落ちていく。

月鵺蓮

母さん!!父さん!!

蓮は必死に手を伸ばす。

月鵺蓮

母さん!!父さん!!

蓮は手を伸ばしたところで目が覚めた。

そこは何故か先程まで自分がいたビル内ではなく、見慣れた天井、高専だった。

七海健人

月鵺くん、大丈夫ですか?
かなり魘されていたようですが

月鵺蓮

…え…?七海兄さん…?

七海健人

はい。

月鵺蓮

どうして…

家入硝子

伏黒が連れ帰ってくれたんだよ。

今帰ってきた硝子が言う。

蓮はゆっくりと身体を起こす。

月鵺蓮

…恵が…?

家入硝子

なんだ、覚えてないのか。
伏黒の目の前で倒れたらしいじゃないか。
伏黒なんて血相かきながら君を抱えて来たんだから。

月鵺蓮

……

蓮は何か思うところがあったのか俯く。

家入硝子

感謝しなよ?
普段頭なんて軽く下げたりしない伏黒が私に頭を下げたんだから。

月鵺蓮

…そっか…うん、また礼言っとく

七海健人

倒れたんですか?

二人の会話を黙って静観していた七海が口を開く

家入硝子

ああ、言ってなかったな。
簡単に言えば貧血だよ。

硝子は座っている蓮を横にさせ、肩まで布団を掛けながら言う。

七海健人

貧血…
そうですか。
朝に鉄分の入った食事を持ってきます。
今日はゆっくり休んでください。

七海は立ち上がり、蓮の頭を撫で、立ち去ろうとする。

月鵺蓮

…七海兄さん、昔から迷惑ばかりかけてごめん。
俺、もっとしっかりしなきゃだよな…

七海健人

…君は後輩や仲間たちの前でしっかり者で居なければいけないと思っているのでしょうが、私や五条さん、それから家入さんの前では気を張る必要はありません。

七海健人

私や、五条さん、家入さんにとって君は妹みたいなものなんですから。

七海は小さく口角を上げ、去っていく。

月鵺蓮

……

軽く目を見開いた蓮だが先程、 夢で見た母の言葉を思い出しながら何かを考える。

家入硝子

…七海も言ってただろ?
私の前では気を張らなくていい。
ゆっくり休みな。

月鵺蓮

…わかった。
いつもごめんなさい、硝子姉。

家入硝子

気にするな。
後、薬を飲んでから寝ろよ?

蓮はベッドの隣の棚の上に置かれた薬に目をやる。

蓮は薬を飲み終えるとまたゆっくりと目を瞑り眠りにつく。

この眠りの中の夢はどうか心休まるものであればいい…

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