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一人取り残された部屋は静かで
涙が頬を伝い、呼吸が乱れる音が鮮明に聞こえる
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この上なく、俺は自分自身に嫌気が差していた
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もっと早く気付いておけば良かった
そしてもっと早く……
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ふとスマホのメッセージを開く
先ほどニキに送ったメッセージは既読になっていた
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先ほどの『余韻』が抜けきっておらず、
身体はまた熱を帯び始めた
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我慢できない
俺の身体は性欲を満たすことしか考えていなかった
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やはり夜の街は賑わっており、
皆それぞれが着飾った姿で客引きをおこなっていた
そして該当のホテルの前で足を止めた
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俺はホテルに足を踏み入れた
なんとか部屋の前まで来ることができた
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どれほど悪趣味な奴といるのか腹がたって、
なぎ倒す勢いでドアを開けた
――バンッ!
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……しかし何もリアクションがない
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グスンッ……っ、"
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泣き声のする方へ恐る恐る歩んだ
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グチュッ…クチュ、ジュプックプ…ッ
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「……やっぱ俺って変よな」
「アイツらに罵倒されて傷ついたから…」
「こうでもしないと マジでストレスでしかないからさ…」
ふとフラッシュバックのように
ボビーの言葉が断片的に再生された
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……案の定、ボビーは部屋の隅のベッドにいた
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ボビーは泣きながら後ろに指を挿入れていた
本来なら気持ちいいはずの自慰行為なのに、
すごく悲しそうな顔で、
すごく、苦しそうにしていた
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しかし、いくら声をかけても
ボビーに俺の声は届いていないようだった
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ボビーは、泣きじゃくりながらも手を止めない
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きっと違う。まだ間に合う
心でも頭でも理解っているのに、
身体は一向に動こうとはしなかった
グチュッ…クチュッジュプッ
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――ゴリッ
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気持ちいいところに当たったはずなのに
一向に快楽は訪れなかった
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申し訳程度に辺りを見回していると、
――むぎゅっ
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ニキが、優しく俺の身体を抱きしめてくれた