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ジャック・ザ・リッパー

心臓が動いている……!!

ジャック・ザ・リッパー

これは、不幸中の幸いです……。

ジャック・ザ・リッパー

まだ死んでないのなら、彼を救える。

ジャックはその場でアーロンの手術を試みた

6ヶ月後

ジャック・ザ・リッパー

もう、冬ですね。

ジャック・ザ・リッパー

最近、風邪をひいてしまいました。医者の私としたことが。

ジャック・ザ・リッパー

寒くないですか?アーロン。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

早く目を覚ましてください。

ジャック・ザ・リッパー

私はずっと待っていますよ。

ジャックはアーロンの手術を成功させていた

しかし、アーロンは倒れたまま、目を覚ます事はなかった

ジャック・ザ・リッパー

あの日からちょうど6ヶ月ですよ。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

話し相手がいないのは寂しいです。

ジャック・ザ・リッパー

あっ………。

ジャック・ザ・リッパー

外が見えますか?

ジャック・ザ・リッパー

雪が降ってきましたよ。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

………。

ジャック・ザ・リッパー

夕食の……準備をしてきますね……。

ジャックはアーロンが目を覚ます事を願いながらずっと待っていた

ジャック・ザ・リッパー

冬が終わって暖かくなってきましたよ。

ジャック・ザ・リッパー

春ですね。

ジャック・ザ・リッパー

一緒に、散歩にでも行きたかったです。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

いつでも、待ってます………。

そして夏が来た

ジャック・ザ・リッパー

この時期でしょうか??

ジャック・ザ・リッパー

あなたと私が出会ったのは。

ジャック・ザ・リッパー

あなたが寝たきりのまま1年が経ったとも言えますね。

ジャック・ザ・リッパー

いい加減、起きてもいい頃なのではないですか……??

ジャック・ザ・リッパー

あなたと会う前の孤独さを感じています。1人はもう、嫌ですよ。

ジャックはそっとアーロンを抱きしめた

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

抱きしめたらあなたが起きるのではないかと期待してしまいました。

ジャック・ザ・リッパー

そんなわけないですよね。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

………。

ジャック・ザ・リッパー

もう一度、あの頃に戻りたいです。

ジャック・ザ・リッパー

あなたと過ごしたあの楽しかった生活に。

ジャック・ザ・リッパー

好きですよ。アーロン。

(チュッ)

ジャックはアーロンにそっとキスをした

ジャック・ザ・リッパー

………。

アーロン

ジ………。

ジャック・ザ・リッパー

?!?!

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……?!

アーロン

ジャッ……ク……さん。

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……!!

アーロン

ジャックさんの声……聞こえてました。

アーロン

いつも話しかけてくれて、嬉しかったです。

ジャック・ザ・リッパー

でも……どうして……?!

アーロン

僕にも分かりません……。

ジャック・ザ・リッパー

どこか痛むところとか、気分が悪いとかありませんか?!

アーロン

だ、大丈夫です……💦

ジャック・ザ・リッパー

よ、良かったです………。

ジャック・ザ・リッパー

本当に………。

アーロン

………。

アーロン

あ。

ジャック・ザ・リッパー

???

アーロン

強い想いで結ばれた時、不幸が訪れる。

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……??

アーロン

しかし…

アーロン

不幸を幸に変えることが可能。そうでしょ??

ジャック・ザ・リッパー

そ、そうですね。

アーロン

つまり、そういうことですよ。

アーロン

自分自身を誇れる自分になった時、不幸が幸に変わる。

アーロン

ジャックさんが誇れる自分になったから、不幸が幸に変わった。

ジャック・ザ・リッパー

そういうことですか。

アーロン

何かしてくれたのですか??誇れる自分ってどんな人なのですか??

ジャック・ザ・リッパー

そんな私は何も……。

ジャック・ザ・リッパー

毎日ずっとあなたとお話をしていただけですよ。

アーロン

………。

アーロン

きっとそれが、ジャックさんにとっての誇れる自分だったのですね。

アーロン

僕に話しかけるジャックさんが誇れる自分だったんですね。

ジャック・ザ・リッパー

………。

ジャック・ザ・リッパー

違います。

アーロン

え??

ジャック・ザ・リッパー

確かに私はずっとあなたが起きないかとずっとあなたに話しかけていました。

ジャック・ザ・リッパー

しかし、あなたからの返事もなく孤独しか感じていませんでした。

アーロン

それは………。

ジャック・ザ・リッパー

………。

ジャック・ザ・リッパー

しかし。

ジャック・ザ・リッパー

私はあなたを愛していた。

ジャック・ザ・リッパー

あなたが起き上がることを信じて話しかけ続けた。

ジャック・ザ・リッパー

誇れる自分はあなたを愛する私だったのですよ。

アーロン

………///

ジャック・ザ・リッパー

お、恐らくですけど……///

アーロン

な、なんで照れてるんですか!!///

ジャック・ザ・リッパー

嬉しくてですよ。

アーロン

ジャックさん………。

アーロン

ありがとう。

アーロン

大好き。

ジャック・ザ・リッパー

私もです。

ーendー

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