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しょ💜

ん...パチ
(目が覚めた)

今何時だ...?暗いから まだ早い時間なんだろうな... 時計は...6時を指していた。

しょ💜

まだ早いかぁ...
でもなんか全然
寝れなそうやな...
どうしよ...

昨日はいつもより早く寝たから 早く起きちゃったのか。 睡眠時間が十分すぎるせいか、 眠気は全くなくて、 寝れる気配はなかった。

すると、どこからか鉛筆でなにかを 書いているかのような音が聞こえた。

しょ💜

誰やろう...
こんな時間に...

周りを見渡す。 悠真くんのベッドのまわりには、 カーテンが引いてあった。 昨日悠真くんは疲れて、 夕方にないくんたちが 帰ってきてから、悠くんに抱きついてそのまま寝てしまった。 ...寂しかったのと、精神の疲れから 来た睡魔なんだと思う。

みんながまだ起きている時間 だったのと、悠真くんが起きて 一回心を落ち着かせるために、 カーテンを引いているらしい。 (悠くんが言ってた。)

悠真くんのその引かれたカーテンが、ほのかに光っている。 ...もしかして、悠真くんも 起きているのかもしれない。 そう思い、声を掛けることにした。

しょ💜

悠真くん...?

明るいけどまだ暗い設定で...

しょ💜

悠真くん...?

悠真

え...?
しょ💜くん...?

しょ💜

もしよかったら、
悠真くんのベッドで
お話ししたいん
やけどいい?

悠真

全然、いいよ...!

しょ💜

ありがとう...!

ちゃんと許可を取ってから カーテンを開けた。 悠真くんのベッドについている 取り外しのできる机の上には 漢字の練習本や、ノートが 広がっていた。

悠真

どうしたの...?

しょ💜

いや、実はな?
昨日早く寝すぎてさ、
早く起きちゃってんw

悠真

そっか~...
もう6時なんだね…!

しょ💜

え?もう?だいぶ
早いと思うけど...

悠真

あ、そっか…

しょ💜

...悠真くん、
何時から起きてたん?

悠真

え~っと...
4時位?かな?

しょ💜

よ、4時!?

悠真

しょ💜くん、
声大きいよ💦

しょ💜

あぁ、
ごめんごめん💦

しょ💜

でも、いつもこんな
時間に起きてんの?

悠真

うん。大体4時に起きて、
6時30分位、になったら
また寝て、みんなが起きる、
時間に起きてるよ~

やっぱり朝早いから 話しにくいんかな~ まぁいつもこんな早くに起きてた としても、みんな寝てるから 話せへんし馴れへんよな…

しょ💜

そういえば何してんの?

悠真

漢字とか、字を書く練習、
してるよ。右手で書く練習、
してる...書けないから。

しょ💜

あぁ、そうなんや…!

ないくんに聞いた。 悠真くんが物を持てなくなったのは、脳腫瘍による症状で、 確か...『右半身の麻痺』やったかな。

その右半身の麻痺で 物が持てなくなったら、 悠真くんは絶対落ち込んじゃうから、励ましてあげてって言ってたなぁ...

しょ💜

大丈夫やで。
きっとまた前みたいに
字が書けるように
なる日が来ると思うで!

悠真

!!
ありがとう...!
頑張るね!

悠真

しょ💜くん、
よかったら...

しょ💜

よかったら...?

悠真

...いや、やっぱり、
なんでもない!

しょ💜

え!?なんで!?
直前で止めんでや~!
気になるやん!

悠真

ん~💦ごめんね...
言えないかな...直前に止めた、
僕が悪いけど...

...ごめんね、しょ💜くん。 本当は『僕がタヒんでからのお願い』を言いたかったんだけど、 今言ったら絶対今日の一日が台無しになっちゃう気がして。

...いいんだ。これで。

僕がタヒんでからのお願い。 それは『臓器提供意思表明書』に ついて。

結構前にりう❤くんたちの 病気のことを知って、 みんなの病気を治すには『ドナー』が必要だって言うことがわかった。

そしてドナーになる条件は 『提供する臓器が健康な状態で あること』、 『保険証の裏または臓器提供意思表明書に、脳死後及び心臓が停止した いずれでも移植のために 臓器を提供します、 または心臓が停止した死後に限り 移植のために臓器を提供します、 と書かれている番号に○が つけられているということ』だった。

と、言うことは 僕が脳腫瘍で脳死になれば、 みんなに臓器を提供することが できると言うこと。 ...つまり、 みんなが助かると言うこと。

意思表明書はだいぶ前に書いたから、もしかしたらない💕先生は 忘れちゃってるかもしれない。 さすがにそれは悲しいから、 僕がタヒんだらない💕先生に 『臓器提供意思表明書』のことを 話してほしいと言おうとした。 ...でも、悲しいからやめた。

しょ💜

悠真くん、
今は言いたくないかも
しれへんから、
無理に言ってとは
言わへんよ。

しょ💜

でも...いつか言って
ほしいな。言ってくれない
ままは、嫌だから...

言ってくれないまま...か。 多分、『言ってくれないまま』の 後には『タヒんじゃうのは』が 入ると思う。

しょ💜くんは子供組の中でも 大人っぽい一面もあった。 その一面が今、見えたかもしれない。 本当は言いたくない。 でもしょ💜くんはわかっているから 『タヒんじゃうのは』っていう言葉を 伏せたんじゃないかと思う。

悠真

しょ💜くん...
ありがとう。

しょ💜

え?何が...?

悠真

いや...急にお礼が
言いたくなって...w

しょ💜

ははっ...w
なんか照れくさいな...w

悠真

二人きりになって
お礼を言うのは、
なかなか
機会がないもんね~

しょ💜

悠真くん...ギュッ

僕の名前を呼んだしょ💜くんは、 僕を優しく抱きしめてくれていた。

悠真

しょ💜くん...グスッ

悠真

ごめん、ごめんね...グスッ
こんな僕で...グスッ

優しい。あたたかい。 僕はこんな優しい人に 出会えて幸せだなぁ... 僕にはもったいない人だよ...

しょ💜

ええねんで...!
泣いても...!
今なら僕が全部
受け止めるから...!グスッ

悠真

グスッ、グスッ...

...二人でたくさん泣き合った。

りう❤

ふわぁ~!
おはよ~

ほと💙

うぅん~!
おはよう!

りう❤

あれ?
しょ💜ちゃんは?

ほと💙

そういえば...
まだ起きてない
みたいだね...?

りう❤

でも、ベッドに
いないよ!?

ほと💙

え!?
どこに行っちゃったの、
しょ💜さーん!!

ない💕

みんなおはよ~

ゆうす💛

どうしたんや?
朝からそんなに騒いで...

ほと💙

しょ💜ちゃんが
いないの!

りう❤

ベッドにいなくて...!
どこに行っちゃったの...!?

I💙

まじで!?
夜中に別になにも
なかったよな?

ない💕

確か
なかったはずだよ!

ゆうす💛

ナースコールも
鳴ってなかったし...!
どこに行ったんや!?

ほと💙

しょ💜ちゃん...グスッ

ない💕

あ~!泣かないで~💦

りう❤

悠真くんは
まだ寝てるのかな?

ゆうす💛

とりあえず
見てくるわ!

ゆうす💛

悠真~って
あ!!

ない💕

どうしたの!?

ゆうす💛

ふふっ、
かわええなぁ~

I💙

何がって...
あ~なるほどな~w

りう❤

悠真くんの
寝顔かわいい~!

ほと💙

しょ💜さんはって...
あ~!

見るとそこには

二人抱き合いながら寝ている、 とても可愛らしい二人がいた。

ない💕

アニキ、見て。
机の上...

ゆうす💛

机の上...?
あ…!

ない💕に言われて目を向けた その先にあったものは、

大量のノートに書かれた 平仮名や片仮名、漢字。 その横に積まれたり、 開いていた本は、 どれも文字をきれいに書くコツが まとめられたものや、 漢字練習帳だった。

ノートに書かれたその文字は、 どれも震えた手で 書かれたものだった。 所々(ところどころ)に涙のような 水滴の跡もあった。

そして二人の頬には、 涙が流れた跡が残っていた。

ゆうす💛

二人とも...お疲れさま。
丶(・ω・`) ヨシヨシ

I💙

字...書く練習
してたんやな...

ない💕

ねぇ、
提案があるんだけど...

ゆうす💛

珍しいな...
ない💕が提案って...

I💙

どんなやつ?

ない💕

実は、悠真の右半身の
麻痺についてなんだけど...

ない💕

今、悠真はめっちゃ
頑張ってなんとか
字をきれいに
書けるように

ない💕

練習してるじゃん?

ゆうす💛

そやな...

ない💕

でも、練習をしている
今でも右半身の麻痺は
進行していってるんだよね...

I💙

ふんふん(*゚∀゚)*。_。)

ない💕

だから、もう普通の
鉛筆とかだったら相当
書きづらいと思うんだよ。

ない💕

その...握力がない人でも
書きやすいようなペン?
とか探さない?

ゆうす💛

めっちゃええやん!

I💙

俺もええと思う!
悠真もきっと
喜ぶやろうし!

ない💕

よし!
じゃあ探すかー!

ゆうす💛

おー!

I💙

おー!

りう❤

大人組で何
盛り上がってるん
だろうね...

ほと💙

そうだね...

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