虹色の魚

はい

お久しぶりの読み切りです

mzybBLのほうで書いても良かったんだけど長くなりそうだったんで

この話は

僕が今日夢で見たシチュエーションを丸パクリしています

それではどうぞ

この世界はたくさんの種族であふれている

例えば妖狐

とても長寿な種族

例えば人魚

髪が乾けば人間に、髪が濡れれば人魚になる

例えば鬼

体育の時なんかはえげつない運動神経を発揮する

もちろん人間もいるがごく少数

そして俺は妖狐

妖狐は若い姿のまま1000年、2000年と生きる

…申し遅れましたね

俺はショッピっす

この人は彼氏のシャオさん

種族が何なのかは教えてくれないけど

水に濡れるのを嫌がるから人魚か魚人あたりかなって

人魚と魚人は似て非なるものだ

人魚は髪が濡れると足が尾ひれに変わる

魚人はどこかが少しでも濡れればそこから鱗が出る

人魚は妖狐ほどでは無いが長寿

魚人は長く生きても30年

ここは大学

俺は19歳、シャオさんは20歳

シャオさんは悲しげに目を伏せた

…？

俺なんか変なこと言ったかな

こういう時シャオさんはさらっと手を繋いでくる

キャンパス内でも容赦なく繋いでくるおかげでこの大学の公認カップルだ

恥ずかしい…

この人は鬱

通称大先生

種族は淫魔

淫魔の名に恥じないプレイボーイだ

また言ってる…

今日は俺が大学に用があって帰るのが遅くなった

ちなみに同棲中です

～ごはん終わり(主がめんどくさくなった)～

するとシャオさんは寝室を出ていった

……、

俺は好奇心が勝ってしまって、シャオさんのあとをついていった

あの人は、何を隠してるん？

シャオさんはリビングに入った

何やらピリッ…ピリッ…という音が聞こえてくる

そっと覗いて驚愕した

シャオさんの体には鱗が張っていて

それを無理矢理にはがしていたのだ

魚人って…

鱗が全部はがれたら死ぬんじゃ…

シャオさんはそう言い、手の甲を見せた

月明かりに照らされた虹色の鱗はキラキラと光っている

そう言ってシャオさんはくすくすと笑う

腕から足から、血がとめどなくあふれて痛々しい

…俺が

悪い言い方をすれば、とどめを刺すことになる

そして、俺はシャオさんの手を取った

鱗をつかみ、思いっきりはがす

シャオさんは俺の胸に倒れこみ、目を閉じる

一粒、二粒と涙があふれて

シャオさんの頬を濡らしていった

それから一年後、俺は20歳になった

あと何年生きればええんやろか…

『うっわぁ…でかぁ！』

声のしたほうを見ると

オレンジ色のニット帽

黄色のオーバーオール

既視感しかない服を着た人が立っていた

驚き方も同じや

この人は…