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余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話

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余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話

1 - 余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話

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2023年03月09日

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今回はリア友のリクエストで小説の余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話。という小説をいれいすでやっていきます。

一応全員出てきますが、アニキと初兎くんは少し後になるかも、、、。ごめんなさい!でもちゃんと出てくるので安心してください!

原作が好きな方ごめんなさい。 都合上少し言葉遣いなどを原作と変えている部分があります。 BLです。Rないです。 赤組、ないむ、片思いなどが苦手な方は閉じてもらって大丈夫です! 原作のネタバレになるのできちんと原作を読みたい方は閉じてもらっていいです! ほかのリクエストや質問などはコメントしてください!きちんと読んで返させて貰います。

わざと登場人物の設定は無しにします。

是非読み取って見てください。

分からない時や聞きたいことがある時はコメントしてもらって大丈夫です

物語の世界へ

いってらっしゃいませ

余命一年と宣告された僕が、

余命半年の君と出会った話

ふと顔をあげると、窓に雨粒が張りついているのが見えた。

静かな病室で絵を描いていただけなのに、まるで雨の音に気づかなかった。

ないこ

はぁ。

ないこ

(せめて退院の日くらいは清々しい青空であってほしかったな、、、。)

軽くため息をついて、再び視線を落とした。

ないこ

ギュ(鉛筆を握る)

ないこ

シュッシュッ(線を描く)

右手に持った鉛筆を握り直し、ベッドテーブルに広げたスケッチブックに、軽快なタッチで細い線を引いていく。

大きな翼をバサッと広げ、自由に颯爽と大空を飛び回る鳥の絵を、俺はこの小さな病室で1人寂しく描いていた。

一週間の検査入院も、ようやく終わった。同時に春休みも今日で終わる。

明日から俺は、高校二年生になる。というよりも、とりあえずなれた、と言うべきかもしれない。三年生になれる保証は俺にはない。

ないこ

はぁ。

もう一度ため息をついて、サイドテーブルの上にある置き時計に目を向ける。母さんと妹が迎えに来ると言ってた時間まで、あと十分しかない。

俺は急いで鉛筆を走らせた。

そして十分後、ようやく絵が完成した。 描き終えたばかりの鳥の絵を眺めてうんうんと頷く。

ないこ

86点かなぁ

と甘めの点数をつけた。 自分の描いた絵に点数をつけるのがここ最近のマイブームだ。入院中も何枚も描いたが、この鳥の絵が最高得点だった。

ないこ

(*¯꒳¯*)

描いた絵を満足げに眺めていると、扉がノックされた。

俺が応答する前に扉が勢いよくひらく

夏海

お兄ちゃん、迎えに来たよ!

顔を覗かせたのは妹の夏海だ。

お母さん

ないこ、体調はどう?荷物ちゃんとまとめた?

夏海に続いて病室に入ってきた母さんが心配そうに言った。

ないこ

体調はいいよ。荷物はまとめてるから大丈夫。

着替えが入った紙袋と、スケッチブックと漫画本がぎっしり詰まった紙袋を両手に持って病室を出る。

お母さん

今日はお寿司食べに行こう!ないこ好きだもんねお寿司。

ないこ

まじ?やった( *´꒳`*)

夏海

おっすし!おっすし!

七海が嬉しそうに連呼する。可愛い妹だなと思ったその時だった。

ひとりの男の子が前方から現れた。パジャマを着ているのでおそらく入院患者だろう。

鮮やかな赤い髪の毛。少し長めの前髪を上にあげている彼は姿勢よく歩いている。

色白の肌に透きとおるような瞳が印象的で、俺は思わず目を奪われた。彼の潤んだ瞳はどこか

遠くを見据えているようでもあった。

ないこ

パチ(目が合う)

りうら

パチ(目が合う)

すれ違う瞬間、彼と目が合った。

一瞬の出来事だったが、ゆっくりと時間が進んでいるような感覚に陥った。目が合ったのはほんの数秒だった。

それなのに何秒も何分も見つめているような経験したことのない不思議な感覚に襲われた。

りうら

スタスタスタ(歩く音)

瞬きをすると、再び時が動き出したかのように、彼は歩き去っていった。なんとも言えない奇妙な出来事だった。

彼はスケッチブックを小脇に抱えて歩いて行く。僕は振り返り目で追う。すると談話室の窓際の席に彼は腰を下ろした。

そしてスケッチブックを広げ、なにやら絵を描き始めた。

夏海

お兄ちゃん?エレベーターくるよ!

通路の先で、夏海が手招きをする。

ないこ

ああ、今行くよ。

そう言って俺は夏海のもとへ向かう。曲がり角でもう一度振り返ると、彼女は眠たそうに小さく欠伸をしていた。

入院患者は年配の人達ばかりで、俺と同じくらいの歳の子がいるなんて知らなかった。

彼はどうして入院してるんだろう

何の絵を描いてるんだろう

帰りの車の中で、俺は名前も知らないあの男の子のことを考えていた。

その日から俺は絵を描くたびに彼のことを思い出すようになった。

余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話

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