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桜兎?
私屋上で靴を
脱ぎかけた時に
月?
三つ編みの先客に
声をかけてしまった
桜兎?
月?
桜兎?
月?
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった
先を越されるのが
なんとなく癪だった
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたようなこと
月?
月?
桜兎?
桜兎?
月?
桜兎?
桜兎?
月?
桜兎?
桜兎?
桜兎?
月?
って
三つ編みの子は消えてった
桜兎?
…と靴を
脱ぎかけたらそこに
麻衣?
背の低い女の子
また声をかけてしまった
桜兎?
麻衣?
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
麻衣?
麻衣?
麻衣?
桜兎?
桜兎?
桜兎?
麻衣?
桜兎?
麻衣?
桜兎?
桜兎?
桜兎?
麻衣?
って泣いて
背の低い子は消えてった
そうやって
何人かに声をかけて
桜兎?
モブ
追い返して
モブ
桜兎?
僕自身の痛みは
誰にも言えないまま
桜兎?
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かにあったんだ
有栖?
紫のカーディガンの子
有栖?
有栖?
有栖?
有栖?
っと言った
桜兎?
口をついて出ただけ
ホントはどうでもよかった
思ってもいないこと
でも声をかけてしまった
桜兎?
有栖?
有栖?
桜兎?
あぁ、どうしよう
この子は止められない
僕には止める資格がない
桜兎?
桜兎?
桜兎?
桜兎?
有栖?
って
目を伏せたまま消えてった
桜兎?
桜兎?
桜兎?
桜兎?
カーディガンは脱いで
三つ編みをほどいて
背の低い僕は
桜兎?