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アユ

いっちまーい

チイ

にまーい

メイ

…さんまい?

ユユカ

え?え?

ソラ

よんまい…

アユ

もー!ユユカ!

チイ

数えなきゃだめじゃないの!

ユユカ

えぇ!?

メイ

なんでいきなり数えてたの?

アユ

今回のお話!

チイ

らしいよ!

ソラ

あ、そう…

メイ

どこかで聞いたような…?

アユ

有名な話だからじゃない?

ユユカ

そんなに?

チイ

1枚、2枚………

アユ

1枚足りない!

ユユカ

ひえっ!?

ソラ

急に大声出すなよ!ビックリするだろ!

メイ

ユユカ大丈夫?

ユユカ

へ、へいき……

チイ

ありゃりゃ…震えちゃってるねぇ

アユ

ごめんごめんそんなに驚くとは思ってなくてさ

ユユカ

………

アユ

いや、ごめんって…

メイ

ユユカ

ユユカ

………………………

アユ

今回のお話そんなに怖くないから

ユユカ

信じない

メイ

…仕方ないよね

アユ

もっと私を信じて!?

ソラ

自分の行動振り返れ

アユ

…………………?

チイ

……………………………?

ソラ

あ、だめだこいつらわかってない!!

メイ

この二人だしね

ユユカ

わかってた事だけどね

アユ

褒められてる?

チイ

褒められてるんじゃない?

アユ

喜ぶ?

チイ

喜んどけばいいんじゃない?

アユ

わーい

チイ

やったー

ソラ

棒読みで喜んでる…

メイ

棒読みするくらいなら

ユユカ

喜ばなければいいのに

アユ

とりあえず!今回は十五話記念!

チイ

軽めの話になりました!息抜きだね!!

ユユカ

普通もっと切りのいい数字にすべきじゃない?

ソラ

10とか20とかな

アユ

え?無しにする?

ユユカ

軽めの話お願い申し上げます!!

メイ

1か0しかないんだね

アユ

(作者だからな)

チイ

(なんか今聞こえたような?)

アユ

(気のせいだ)

チイ

(じゃあいいか!)

ソラ

………こいつら脳内で会話してないか?

アユ

気にすんなよ(笑)

チイ

イエーイ(笑)

メイ

で、今回は十五話記念で軽めの話なんだね?

アユ

そうだよー

メイ

軽めの話………ね

ソラ

信用されてないアユ(笑)

アユ

処すぞ?

チイ

ソラだけな

ソラ

だからなんで俺だけ!?

メイ

ソラだからかな

ソラ

メイ!?

ユユカ

ごめんね……犠牲になって

ソラ

ユユカ!?!?

アユ

生贄にされてて笑うw

チイ

それなw

ソラ

〜っ!!!もういいから話に行けって!!!

「1枚足りない」

気が付けば木造の平屋建て住宅前に五人は立っていた。平屋は教科書などに出てきそうな古い造りで、それにいち早く気付いたメイがあたりを見回しながら警戒している。が、今のところは何もなさそうであったため、アユの方を見るが、アユはアユで楽しそうに平屋をあらゆる方向から見ようとしていた。その時だった。どこかから「1枚………2枚………」と聞こえてきたのは。

アユ

はじまるんかーい(笑)

チイ

類を見ない早さ(笑)

ソラ

それはそう

メイ

どうするの?

アユ

とりあえず……探しものあるから一端放置で

ユユカ

探しもの?

チイ

何探すの?

アユ

春のパン祭り

ソラ

は?

メイ

ん?

ユユカ

えっと?

チイ

なるほどね

ソラ

え?あれでわかったのか!?

メイ

さっぱりわからない…

ユユカ

教えてよ…

アユ

だから春のパン祭りだよ

チイ

そうだよ!

メイ

いや、わからないって

アユ

なんで??

ソラ

逆になんでわかったんだよ

チイ

なんでわかんないんだよ?

ユユカ

いや、わからないから

メイ

普通はわからないから

アユ

そうなの?

チイ

そうなんだ?

ユユカ

不思議そうにする二人が不思議だよ………

アユ

フーン?

メイ

あ、興味なさそう

ユユカ

多分無いやつだよアレは

チイ

ないだろうな!私もない!!

ユユカ

威張らないで!?

メイ

胸張ることじゃないからね!?

ソラ

…………………いつものことだけどな

メイ

そうだけどね…?

ソラ

で、何探すんだ?

アユ

ソラ

………皿?あ、なるほどそういうことか

メイ

あぁなるほどね

アユ

皆さん納得されたようなので!

チイ

探しに行きましょう!!

メイ

………………納得したけど(ユユカを見る)

アユ

ほら行くぞ(ニッコリと笑って)

ユユカ

ひぇ……行きたくない………

メイ

進まないから

ユユカ

怖いよぉ

アユ

ここで一人残る?

ユユカ

行かせていただきます!!

チイ

手の平クルー

メイ

…………はぁ

アユ

幸せ逃げるよ?

ソラ

原因はお前らな?

アユ

私わかんなーい

チイ

私もわかんなーい

メイ

ほら、早く行こう

ソラ

………そうだな

メイ

ユユカも

ユユカ

う、うん…

アユ

アヒャヒャ★安定のビビリ具合にワイ安心した!

チイ

ワイも安心した!

ソラ

いや、意味わかんねぇよ

屋内に入り、アユの言うように皿を探し始めた五人は各々思うままに移動していた。メイとユユカとソラは皿がありそうな場所を重点的に、チイとアユは思いついた場所を思うままに探していた。チイは特に物陰を、アユは主に箱や棚などの中を探していた。

ソラ

お前ら真面目に探してる?

アユ

真面目だよ!

チイ

大真面目な!!

ソラ

あ、はい

メイ

なんで物陰とか探してるの?

チイ

隠してないかなって!

アユ

ほら、隠されてる可能性がね?

チイ

あるだろうからって!

ユユカ

だれが?

チイ

アユ!!

アユ

諸説!!

メイ

…………

ソラ

…………とりあえずきいてもいいか?

アユ

おん?

ソラ

諸説って?

アユ

お岩さん!

チイ

女中の!

アユ

いじめられてたんだって!

チイ

他の女中達から!

アユ

だから隠されたんだって!

チイ

管理してたお皿!

アユ

10枚あるはずのお皿!

チイ

1枚足りなかった!

アユ

自分の不管理を嘆いたその人は

チイ

自ら身を投げた

アユ

そのことに慌てたのは意地悪した女中達

チイ

けれども誰も自分は関係ないと目をそらした

アユ

それ以降身を投げた井戸から1枚、2枚とお皿を数える声がする!

チイ

人々は恐れた……しかーし!!

アユ

死んでもなお任されたお皿を管理しようとする女中の鑑!

チイ

それがお岩さん!

ソラ

……あ、はい

ユユカ

そ、そうなんですね

メイ

二人との温度差がすごい……

アユ

おわかりいただけたかな!!

チイ

死んでもなお仕事をこなす素晴らしき精神よ!

ソラ

……それ社畜では?

メイ

ソラ黙ってて

ソラ

あ、はい

アユ

と、言うわけで

チイ

お皿隠されてる可能性

ユユカ

いや、今隠されたって言ってたじゃん

アユ

あくまで諸説のうちの一説です

メイ

あ、うん

ユユカ

ソウダネ

チイ

さがすぞー

ソラ

……見つからなかった皿を探せば良いんだよな?

アユ

………………………

メイ

アユ?

アユ

別に何でもいいんじゃね?

ユユカ

え?

アユ

とりあえず同じ皿10枚集めよーぜ

チイ

春のパン祭りみたいな皿にしようぜ!

ソラ

そんな適当で良いのかよ…

メイ

とりあえず探す?

アユ

探そー!

ユユカ

相変わらず適当だなぁ

ソラ

まぁ、アユだしな

チイ

(ユユカが呆れで恐怖を忘れてるだと…!?)

アユ

(狙い通りだな!)

ソラ

(脳内で会話するなよ…)

アユ

(オマエモナー)

メイ

どうしたの?

チイ

何でもないよー

アユ

ほらほら、早くお皿探そ

ソラ

気にしたら負けだぞー

ユユカ

暫くして、アユ達は同じ皿を9枚まで集めた。しかし、10枚目が見つからない。

アユ

見つからなーい

チイ

どこだよー

ユユカ

疲れたよー怖いよー

メイ

何かあったとき動けないから座らない方が良いんじゃ…?

ユユカ

立ちます!!

チイ

変わり身の速さにワロタwww

アユ

それなーwww

ソラ

1枚足りない……か

アユ

私達も1枚足りない!

チイ

仲間だ!

ユユカ

そんな仲間になりたくない!

メイ

うーん……他ので代用できない?

ソラ

似たもの探すってこと?

メイ

そう

アユ

………………

メイ

アユ?

アユ

このままお岩さんのところ行こう

チイ

なんで?

ユユカ

まだ見つけてないのに!?

ソラ

何か策があるのか?

アユ

無いけど?

ソラ

無いのかよ!?

メイ

じゃあ何で?

アユ

少し気になることがあって

チイ

ふーん?じゃあ行くかー!

ユユカ

軽い!?

ソラ

いつもの事とはいえ……軽いな

メイ

(逃げる用意だけはしとこう…)

アユ

さぁ行こう!

時折遠くから聞こえる「1枚…2枚…」という声を頼りにアユ達は足を進める。 暫く歩いていると井戸の近くに人影が見え、それに気付いたアユが「あっ!」と声を出した。

アユ

いたー!

ユユカ

ひぃっ!

ソラ

きゅ、急に大きな声出すなよ

メイ

(ユユカもソラもすごく震えてる………)

チイ

お岩さんですかー?

チイの問いかけに答えることなく人影は「1枚…2枚…」と数えるのを止めない。

アユ

………

チイ

………

メイ

………

ソラ

ど、どうする?

ソラの問いかけに答えず、アユは人影に近寄り息を吸い込む

メイ

ソラ

??

ユユカ

???

チイ

………ぁ

アユ

いちまーい!!!

チイ

うるさ……

アユ

にまーい!!!

ソラ

……突然何?

アユ

さんまーい!!!

ユユカ

ヒィィ……

アユ

よんまーい!!!

メイ

数えてる…?

アユ

ごまーい!!!

チイ

お皿数えてるね

アユ

ろくまーい!!!

メイ

お岩さん?より大きな声で数えてるね

アユ

ななまーい!!!

ソラ

なぜそうなった…?

アユ

はちまーい!!!

ユユカ

あ、おわる…

アユ

きゅうまーい!!!

チイ

( ^ω^)おっ?

アユ

1枚………

メイ

(何でお岩さんの方見た?)

アユ

足りないからよこせぇ!!!

ソラ

お岩さんから皿奪ったぁぁあ!?

アユ

これで10枚!!!

ユユカ

とってよかったの!?

アユ

よっしゃ!これで10枚揃ったぁ!これで帰れる!仕事終わりやぁぁ!!

チイ

何ということでしょうwwwお皿は10枚ありますwww

ソラ

(めっちゃ笑ってる……)

アユ

お岩さんいつもお疲れ様です!!私達お皿10枚数える仕事終わったんで帰ります!!

メイ

そんな仕事やってたっけ?

チイ

気にしたら負けや

アユ

あ、これもう私ら使わないんで!どうぞ!

ソラ

(お皿押し付けた……)

アユ

それじゃ!お疲れ様でしたぁ!!

呆然とする人影をそのままにアユはいい笑顔で戻ってきた。 何故かチイとハイタッチもしていたが、困惑する三人には見えていなかったのかも知れない。

気が付くと最初の部屋に戻ってきていた。 どうやらOKらしい。

メイ

いいんだ……あれで……

ソラ

いいのか……あれで……

ユユカ

何だったんだろ……

チイ

イエーイ!

アユ

イエーイ!

チイ

お岩さんも仕事終わったから帰れるね!

アユ

仕事頑張ったんだもん!ゆっくり休んでもらえるさ!

メイ

そういう話だっけ……?

ソラ

そういう話………だったんじゃないか?(この二人の中では)

ユユカ

そっか………そうだね…

アユ

(放心してる三人は放置でいいか!)

チイ

(それな!!)

「1枚足りない」 終了

あとがき

アユ

今回の話は有名どころだよね!

メイ

まぁ、落語であるくらいだしね

ソラ

落語だとどんな話?

メイ

えっと………詳しくは知らないけど

アユ

観光名所みたいな扱いになって、面倒になったお岩さんが9以上の数を数えたんだよ

チイ

へぇ~

メイ

知ってたんだ?

アユ

いや?作者が怖い話調べるときに見つけてた

メイ

あぁ……

ユユカ

それで?数えて……どうなるの?

アユ

どうもならないよ?

メイ

戯け話だからね

チイ

戯け…?

アユ

そう、誰も死なないし怖くもない

メイ

最後にちょっとしたオチがついて終わり

ソラ

そ、そうなのか

アユ

だからこそ作者も軽い話として持ってきたからね

チイ

本編でお岩さんほぼ出てきてないけどね

アユ

それはすまんかったと作者が苦笑してる

ユユカ

全部軽めがいい

アユ

作者が持ってくる話次第だね!

ソラ

それはそう

チイ

おっと時間のようだ!

アユ

時間なら仕方ない!

チイ

今回はここまで!

アユ

さらばだ!!(あれ?なんでチイが仕切ってるんだ??)

チイ

(気にするな!)

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