倉庫の中は,静かだった。 雨音と,二人の呼吸だけ。
康平は,壁際の椅子に腰を下ろす。
康平
……ごめん。
こんなことになるなんて
こんなことになるなんて
蓮音
……いえ
短い返事。 でも,背中が強張っている。
康平は,少し迷ってから言った。
康平
……昨日さ
蓮音
……はい
康平
……俺,
無理しなくていいって
言ったけど
無理しなくていいって
言ったけど
言葉を探す間が,長い。
康平
……あれ,
逃げてたよな
逃げてたよな
蓮音の肩が,ぴくりと揺れた。
康平
優しくしているつもりで
康平
……本当は,
踏み込むのが怖かった
踏み込むのが怖かった






