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僕は小さい頃、親に捨てられた。
…僕、にほんご…?喋れないし、なにを伝えようとしているのかわかんない。
僕を育ててくれた生き物の言葉しかわかんない。
僕が小さい頃は、「にゃ~」となく、君に救われた。
親
ぶるーく
親
ぶるーく
親
たっ、たっ、たっ…
ぶるーく
ぎゅ、
親
パシッ…
ぶるーく
ぶるーく
ぶるーく
ぶるーく
にゃ~となくいきもの。
ぶるーく
にゃ~となくいきもの。
ぶるーく
にゃ~となくいきもの。
てっ、てっ。……すりすり、
ぶるーく
ぶるーく
にゃ~となくいきもの。
にゃ~と鳴く育ててくれた生き物
ぶるーく
昔のこと、思い出してたら魚を持ってきてくれた。
ほんと、見た目も違うのになんで育ててくれたんだろう。
ぶるーく
おいしい
そう伝えると、
にゃ~と鳴く育ててくれた生き物
よかった。
と、返してくれた
ある日から、育ててくれた生き物は僕の目の前に出てこなかった。
僕は、どうすればいいんだろう。ごはんなんて、どうやってとるの?
いっぱい歩いている僕と似ている生き物、怖い。
ぶるーく
僕は、寂しいとつぶやく。
体汚れてる。
ぶるーく
僕は、冬になったら寒いから、そこらへんに捨てられている布で暖をとってる。小さいのもあれば、大きいのもある。
だからいつも、大きいのを見つけ出して腕や頭を通す。これは、いっぱい歩いてる生き物から学んだ。怖いけど、これを学ばせてくれたのはうれしい。
…ごはん、か。
お昼寝したら、少しは和らげるかな。
僕は丸まって、寝ることにした。
次の日のお昼に起きた。今日は少しだけ出てみようと思う。
この時間は、いっぱい歩いてる生き物がいないから堂々と歩ける
そういえば、いっぱいいた生き物は後ろ足だけで歩いてた。バランス感覚すごい。
ぶるーく
広いところにでた。ここには物がたくさんある。
ここは生き物来るのかな。とどまるのやめておこうかな。
怖い生き物
ぶるーく
な、なに!?…って、いっぱい歩いてた怖い生き物と似てる…!!
ぶるーく
僕はできる限り警戒をする。育ててくれた生き物が教えてくれた。
ここは、塀で囲われていて逃げ場がない。
怖い生き物
怖い生き物
ぶるーく
怖い生き物
僕は、その瞬間。目の前がフラッシュバックした。
そういえば、しばらくなんも食べてな__