5つ子と義兄

ｺﾞｼｺﾞｼ…

あのクソ野郎共…傷跡とか噛み跡に染みるわ。

まぁ今回はゴム付けさせたからナカは大丈夫だけど…

それにしても気持ち悪い…

疲れたな…

ﾁｬﾎﾟﾝ…

染みるけどあったか~…

アヒルある…

あの5人が小さい頃遊んでたのかな…

そう考えたら笑えてくるな…w

ゎ、久しぶりに持った…

懐かしい~…

お母さんとよく遊んだな…笑

ｷｭｯ、ｷｭｯ

ｶﾞﾗﾗｯ

ﾁｬﾎﾟﾝ…

暑…のぼせてきたかも…

ﾊﾞｼｬ…

ｶﾞｼｯ

あ、これやば…

…ったく、こさめの奴…冷たい物取ってくるからお願いって…

コイツの面倒とか嫌なんやけど…。

ﾋﾟﾄ…

真っ赤なすちの頬を触ってみると、かなり熱い。

やべ、目覚ました。

そう思って急いで手を退けようとすると、手を掴まれた。

すちは俺の手を自分の頬に擦り付けている。

なんかすげーふわふわしてるし…

ｶﾞﾁｬｯ！

俺は扉が開いた瞬間、急いで手を退けた。

すちは強引にこさめから水の入ったコップとタオルを取る。

こさめのせいでのぼせたから怒っているのだろうか。

水を飲み干し、タオルを額に押し当てている。

どうやら正気に戻ったようだ。

顔をしかめながら両耳を手で塞いでいる。

呼び止めるこさめを無視して部屋を出た。

お風呂から戻って来たこさめは明らかに不機嫌。

すちもいつもよりかなり機嫌が悪い。

え、仲良しやん。

いつの間に？？

なつとみことも驚いて言葉を失っている。

のぼせるまで入ってあげたのは優しいな…笑

なんか微笑ましい喧嘩だわ。

ｶﾞﾁｬｯ

こさめとすちがお風呂に行っている間に買い物へ行っていた母さんと首絞め親父が帰って来た。

今さっきの不機嫌は何処へやら。

まじで切り替えのプロかよ…

こさめは相変わらず不機嫌だ。

こさめはすちの方をチラリと見た。

そして、一瞬だけ小悪魔のようにニヤリと笑った。

あ、これは…

こさめお得意の嘘泣きだ。 小さい頃から兄弟喧嘩をしたときはいつもしていた。

お義父さんの怒鳴り声にも反応せず、すちはこさめの口を塞ぎ続けた。

ジタバタと暴れるこさめ。

焦って冷や汗をかいているすち。

明らかに怒っているお義父さん。

これは…