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付き合って2年になる彼女
今日は彼女がずっと行きたいと言っていた“天体観測”に行くことにした
美月姫
美月姫
輝斗
輝斗
美月姫
輝斗
美月姫
美月姫
美月姫
輝斗
美月姫
輝斗
輝斗
なんて、ちょっと茶化して言ってみる
美月姫
美月姫
なんて言いながら
華奢な腕をめいいっぱい 空に向かって伸ばす彼女
その姿を見て 彼女の言ってることはあながち嘘じゃないと感じた俺は
輝斗
美月姫
美月姫
輝斗
美月姫
そう言って
笑った君は もう星のように綺麗なのに
わざわざほしになりないなんて
ねぇ。
でも君は知ってたんでしょ?
俺を置いて、 星になってしまうことを
知ってたんだ…君だけは
君が俺の前から姿を消して もう半年たった。
この世界の全てが モノクロに見えるんだ。
神様なんていない。
君がいなくなって 僕はこんなに悲しいのに
世界は今日も回っている
輝斗
ポツリと吐いた言葉も 闇へと静かに消えていき
ねぇ、美月姫 本当に君は、星になったの?
俺のことを呼ぶ柔らかい声が 隣から聞こえて来て
目の前に 笑っている君が見えて
でも、手を伸ばせば 一瞬で消え失せる。
“手を伸ばせば届きそう”
ふと、あの時の美月姫の言葉が蘇って
重たい表情の俺が映る硝子を開けて踏み出せば
そこは別世界のようで
思わず涙が溢れたんだ。
まるで、俺に泣かないでと言わんばかりにたくさんの星々が俺を照らしているから。
屍だった俺を 奮い立たせんかのように
モノクロの世界に 色を塗り出すように
一生懸命に光って存在を主張している。
輝斗
君は、こんな近くに居たんだ。
あの頃となにも変わらな笑顔で
あぁ、そっか 君はずっと俺のことを見守ってくれてたんだ。
自分の中に眠っていた闘志を奮い立たせて
いつか君に逢えた日 胸を張って堂々としていられるように
一生懸命生きるよ。
だから今だけは
君を思って涙を流すことを許してほしい
明日からは
君に負けないくらい 俺も光を放つから