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夢小説注意
イザナ
澪
彼女はそっと振り向く
風は冷たくそれでも胸を焦がした
イザナ
澪
イザナ
イザナ
澪
時間は静かにゆっくり流れた
焦点の世界を除いて
イザナ
-世界の端で君を見つけた-
14.最終話_
“君を見つけた”
もう自分にはわからなかった
どうしようもなかったのだ
澪
主役が観客を見た
その視線は哀れみだった
目がチカチカしてぼやける
澪
「ぐいッ」
蘭
彼女は彼のピアスを 引きちぎりそのまま奥へ消えた
竜胆
逃げて逃げて逃げて逃げた
数年前の借金も 彼について調べるために
払った金も全て自分の足枷となった
髪はボロボロになり
服は掠れ
顔は爛れ
体は今にでも壊れて しまうかのように変わってしまった
でも心の奥底で彼が 生きてることを願っていたのかもしれない
数年後
そして彼は現れた
彼は自分を探してくれたのだ
澪
イザナ
彼はそっとこちらへ近づいた
自分はもう立つにも 気力がなく頭はボーとしていた
彼は私の痩せ細った 手に絡めて支えてくれたのだ
イザナ
澪
イザナ
澪
イザナ
澪
澪
イザナ
澪
イザナ
澪
イザナ
澪
綺麗だった
全てが美しくてたまらなかった
「ドパァッン」
主役達は自分らを見ていた
また哀れみの目で
その目が嫌いだった
そこ顔と態度が嫌いだった
無力なくせして 振るい上がる体と態度が
大嫌いだった
勝手に上と下を つけるこいつらが憎かった
でももういい。何も考えたくない
『また見つけてね』