藤 早綾
(また居眠りしてしまった…)

藤 早綾
(高校生活早々こんなんで内申さげて留年なってたまるかw)

藤 早綾
(まあいい、今は起きねばならない)

藤 早綾
(え)

藤 早綾
(何、どこ、ここ)

藤 早綾
(男しかいねえじゃねえかあああ!!!!)

藤 早綾
(本当になにここ…男子校?今昼休憩?)

藤 早綾
(……まさかなんだけど)

藤 早綾
(異世界召喚された?私)

藤 早綾
(いや、ありえない)

藤 早綾
(死んでもありえない)

感情はほぼ無いに等しくなにがなんだかなにもわからなかった。
藤 早綾
(ん?)

藤 早綾
(なにあの子たち…喧嘩?)

藤 早綾
(…茶髪の低身長くん、黒髪の高身長くんに胸ぐら掴まれてるよ?)

藤 早綾
(ちょ、大丈夫か?)

黒髪の彼は胸ぐらを掴んだまま茶髪の彼をベランダ付近のカーテンに寄せて隠れた。
藤 早綾
(茶髪くん大丈夫か?苦しそうめっちゃ)

藤 早綾
(いやまてまてまてまて)

藤 早綾
(私見逃さなかったよ)

藤 早綾
(シルエット、見えてた私ちゃんと)

藤 早綾
(すごい、なんか)

藤 早綾
(感動した)

彼らは口を交わした。それを早綾はこの目で仕留めたのだ。
藤 早綾
(うん、待って最高)

藤 早綾
(なんかよくわからんが)

藤 早綾
(腐女子の私にとってはすごく快適だ)

藤 早綾
(悪くない、この学校も)

さっきの困惑が嘘のように、一瞬にしてこの環境を許容してしまったのだ。
藤 早綾
(おっと、このままなにもしないまま時間を過ごすわけにはいかまい)

藤 早綾
(有意義に過ごさないと)

藤 早綾
(…隣のメガネくんに聞いてみるか)

藤 早綾
(うん、この子は多分夜に覚醒しちゃって自分と立場が逆の少年を襲うタイプやな)

藤 早綾
(危ねぇ、顔に出ちまうところだったぜ、まあもう出てるだろうけど)

藤 早綾
あ、えっとちょっといいですかね

海賀 駿弥
は、嘘、おんなのこ?なんで、え?

藤 早綾
いや1回落ち着いてもらって

海賀 駿弥
ちょっとまってまって

海賀 駿弥
とりあえずほっぺつねってくれません?

藤 早綾
え?私が?君の?

海賀 駿弥
そう

海賀 駿弥
イデデデデ……

海賀 駿弥
…夢じゃなかった((ボソッ…

海賀 駿弥
んで、なんですか

藤 早綾
切り替えはやw

藤 早綾
まずどこなんですかね、ここ

海賀 駿弥
T州学校法人私立E学園高等学校

藤 早綾
(T州…聞いたことない)

藤 早綾
(とんでもないところに転生してしまったようだな)

海賀 駿弥
あと男子校でもあります

藤 早綾
だ、男子校…!?

藤 早綾
そりゃあ私場違い極まりないな

海賀 駿弥
場違いにも程がありませんか

藤 早綾
…ちなみに名前とか聞いていい?w

海賀 駿弥
いいでしょう抵抗はありますが言わないと後々面倒になりそうなんで言います

藤 早綾
ちょwしんどいw

海賀 駿弥
かいが しゅんやです

海賀 駿弥
まさか人の名前盗んでおいて自分は逃げるなんてしませんよね

藤 早綾
わかったわかったw言います言います

藤 早綾
ふじ さや

海賀 駿弥
それフルネームですか

藤 早綾
ああよく聞かれるよwフルネームで間違いないよ

海賀 駿弥
短いんでフジサヤって呼んでもいいですかね

藤 早綾
別にいいけど…変な感じ、w

藤 早綾
じゃあ無難にシュンヤくんでいきます私は

海賀 駿弥
…

藤 早綾
どうしたの急にきょろきょろして

海賀 駿弥
いや、あいつら懲りないなって

藤 早綾
え?

今日にも限って自身に対しての陰口が絶えないことを。
海賀 駿弥
聞こえませんか、

海賀 駿弥
あのメガネ、生意気に他校の輩か知らんが女と絡みやがってる、イキリDOTって

藤 早綾
DOTは酷いなw

海賀 駿弥
ふじさや1回この教室から出た方がいいです

海賀 駿弥
僕のせいで絡まれるから

藤 早綾
わ、わかった

海賀 駿弥
あとで話聞くので今は逃げてください

藤 早綾
うん、なんかあったら言ってよ

海賀 駿弥
…
