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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

舞姫side

望月舞姫

♫•*¨*•.¸¸♪

相川真冬

ふぁぁ……… (っ д -。)

相川真冬

おはようございます……んん、
朝から何作ってるんですか??

望月舞姫

んー?ふふっ、じゃじゃーん!
やりたい放題カレー!折角だし
まふくんも一緒にカレー、作る?

ちょこちょこと、リビングに設置された 天蓋付きの大きなベットから起き上がった 天使がキッチンへとやってくる。あぁ、 今日も相変わらず、私の天使様は可愛いんだな。

相川真冬

……!作ります作ります!
あっ、その前に着替えてきても……

望月舞姫

うんっ、良いよ。
いってらっしゃーい。

相川真冬

すぐ戻ってくるから!

そう言い、奥の部屋へと飛んでいった 天使を見送った後、再びコンロの上の 大きなピンクのお鍋に視線を移す。

望月舞姫

ここのブランドの食器ってほんと
可愛いんだよな~。ふふっ、あー幸せ。

甘いお砂糖で満たされたこのガラスのお城。 ここには私と天使様の他には わんこが1匹、にゃんこが3匹居るのだ。

相川真冬

お待たせしました!ついでに
いろぽてこめふくにご飯あげてきました!

望月舞姫

ありがとうまふくん!

相川真冬

涼しいですね~、やっぱ春はカーテンと
窓開けっ放しにするのが気持ちいいですよね。

望月舞姫

ふふ、私からすれば花粉ちょっと
辛いけど……でもまふくんが喜んでるなら
薬飲んで頑張って我慢するからね!

相川真冬

え、何もそこまでしなくたって良いんですよ!?

望月舞姫

んー、でも……

私は天使様の笑顔を守りたい。 こんな事言ったら、馬鹿なエゴイストだと 思われるのだろうか。 思わず、薄く開けた口をゆっくりと閉じた。

望月舞姫

ううん、なんでもない。でも
ちょっとした換気は大事だもんね!
良い気分転換にもなるし♪

望月舞姫

今はあんまり辛くないけど、ちょっと
辛くなって来たら窓閉めてもらえるかな?

相川真冬

……はい!分かりました!

こんな朝の輝かしいひとコマ。 あぁ、私の中の心の瓶がキラキラとした 砂糖菓子や果物で埋め尽くされるこの感覚。 私、幸せな女の子になれたんだなぁ。

望月舞姫

………じゃあ、ホントのホントに、
大丈夫なんだよね?なんかあったら
バイト中でもすぐに連絡してね!

相川真冬

大丈夫ですって、ボクの事
何歳だと思ってるんですか?

相川真冬

22歳ですよ?

望月舞姫

で、でも!心配なんだもん……

相川真冬

はいはい、早くしなきゃバイト
遅れちゃいますよ?

望月舞姫

え、あホントだやばい!
じゃあ、行って来るからね!

相川真冬

はーい、行ってらっしゃい舞姫ちゃん。

望月舞姫

……っ!い、行ってきまーす!

望月舞姫

はぁ~、あの笑顔は反則だよぉ……

朝から眩しい笑顔と、大好きな天使様の 行ってらっしゃいを聞けた私は 上機嫌で新しいバイト先へと向かった。

望月舞姫

るったんの所のバーだけじゃ
手持ち沙汰だし……給料良いと良いな。

足元を覆うレザーのショートブーツが コツン、カツンと音を立てた。 うらたさんからの教えで、足元には 常に気を使うようにしている。

望月舞姫

可愛いだけ、あざといだけじゃ
舐められるから常に賢く生きろ……

望月舞姫

この教えのお陰で、今まで
上手く生きれてるんだもんな私。

航side

浦田航

はぁー、舞姫上手くやってってかな……

月崎志麻

例の姪っ子ちゃんの事?

折原清良

え、うらたん姪っ子居たん!?

浦田航

いるぞ。舞姫って言ってさ、
もうめちゃくちゃ可愛いんだよ。

液晶画面に映る舞姫の写真を 志麻くんとセンラに見せる。二人は 「俺の姪っ子」に興味津々だった。

坂田明

因みに俺は会った事あるで!
可愛いし優しい自慢のお姉ちゃん!

折原清良

妹やなくてお姉ちゃんなんやなwww

浦田航

ほんと、出来が良い妹なんだよ。
坂田ともすぐ仲良くなってくれたし。

始めて二人を会わせた時は、 舞姫の素行が良くない時だったから少しの 心配はしていたけど、いざ会わせてみると、 心配する余地も無かったのが結局の所の本音。

月崎志麻

この子……XYZで働いとる子ちゃう?

浦田航

そうそう!働き口見つかんないって
言ってたから折角ならここで働けばって。

浦田航

結構上手くやってるっぽいよ。

折原清良

姪っ子さんにも例の事言ってはるんですか?

浦田航

うん。

浦田航

可愛いだけ、あざといだけじゃ
舐められる。常に頭を働かせ、
ずる賢く生きてみせろ、って。

浦田航

これは俺の人生の教訓だし、
舞姫にも勿論教えてるよ。

舞姫は俺この教えを守って、今も尚。 ずる賢く強かに現代社会を生き抜いている。 自慢の強い姪っ子ちゃんだ。

坂田明

でも、ほんとにその通りでな。
この現代社会に置いて、頭の良さって
何よりも大事だし賢くなきゃ生き残れない。

坂田明

人生なんて常に殺し殺されの生活なんだし。

浦田航

………そうだな。

携帯をシャットダウンさせる。 心配するくらいなら、いっその事 舞姫をこちらの世界に引きずり込めば良い。 アイツなら、こっちでも上手くやれるだろう。

浦田航

卒業したらかなぁ………

坂田明

うらさんなんか言った?

浦田航

ううん、なんでもない。

さて、それまでは彼女の愛を 見届けるとするか。

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