数年後
俺は大学生になった。
美弦は学校を辞め
家にひきこもるようになった。
莉希斗
美弦〜?
莉希斗
一緒に遊びに行かないか?
莉希斗
たまには外の空気を吸おう?な?
美弦
いかない。
莉希斗
そっか。
美弦は親にも、俺にも冷たくなった。
声も静かになり
元気な美弦じゃなくなった。
そんなある日
莉希斗
美弦〜?
莉希斗
今から本屋行くんだけど行かないか?
莉希斗
美弦〜?
美弦の声が聞こえない。
いつもは一言返すのに。
美弦母
あら〜、莉希斗くん〜
莉希斗
あ、叔母さん。
莉希斗
美弦はどうしたんですか?
美弦母
美弦なら、どこか行ったわよ〜
莉希斗
(え!?なんで!?)
美弦母
あの子、この日だけ外に出るのよね〜なんでかしら?
叔母さんの目は潤んでいた。
でも、どこか行った?
一体どこえ?
もしかして…あそこ?
莉希斗
やっぱり。
美弦
りき、と?
美弦
なんでここに。
莉希斗
お前の家に行ったけど居なかったから、もしかしたらって、
美弦
でも…なんで
莉希斗
お前は彼女の事が本当に大好きだった。
莉希斗
彼女がまだ生きている時
莉希斗
お前は俺に彼女の話しかしなかった。
莉希斗
そんなお前が大好きな彼女と会った場所…高校にいるんじゃないかって
美弦
すごいね。
美弦
莉希斗はほんとに。
美弦
でも、なんで外に出てきたかって気にならないの?
莉希斗
ならない。
美弦
え?
莉希斗
今日は、お前が彼女と付き合った日だからだろ?
莉希斗
毎年お前はここに来ていたんだよな?
美弦
なんでそれを。
莉希斗
だって、今年だけっておかしいだろう?
莉希斗
それに、毎年今日、俺は用事や風邪を引いていた。
莉希斗
だからお前が家を出ていたことを知らなかった。
莉希斗
でもお前は、俺がお前の所に行っていても
莉希斗
ここに来ていただろう?
美弦
なんで。
莉希斗
お前のことならなんでもわかる。
莉希斗
俺はお前が…
俺は美弦の方へ歩み寄ってゆく。
そして、
♥️チュ♥️
莉希斗
好きだから。
ぎゅっ
俺は美弦を強く抱きしめた。
美弦
やめてよ。
美弦
やめてよ!!
美弦
莉希斗なんて…
美弦
ウッ
美弦はそのまま泣いた。
多分、久しぶりの人の温もりに安心したのだろう。
莉希斗
美弦。
莉希斗
帰ろ?
美弦
グスッうん。
一応まだ続きあります!
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