"帰りたい" その言葉さえも 塗り替えられた "帰れない"

時を遡ると六ヶ月前

俺も高校一年生になれると喜んだ

家に帰る途中意識が遠のいて 消えた

目が覚めたら暗い棺の中 知らない場所 常識 人種 そして自分の居場所が 無くなった

自分をか待ってる家族もいる筈だし 家もある もちろん居場所も

この世界も悪くは無いが 帰りたい 認識されない ”自分”

呼ばれる名は ”監督生”

俺にも名前くらいある

授業だって 魔法史 飛行術 錬金術

使えない 使いたくない 自分が 消えていく気がしたから

魔法が使えないから 嫌がらせも受けた 打ち身 擦り傷 打撲 傷が増えていった

味方も増えた リドル寮長 エース デュース ケイト先輩 トレイ先輩 レオナ寮長 ラギー先輩 ジャック アズール寮長 ジェイド先輩 フロイド先輩 他にも沢山

命の危機もあった オーバブロット

帰れるかもしれない 帰れないかもしれない

可能性は無限

時々 自分がちゃんとこの地に立てているか 不安になる

足元がふらついて 目の前が真っ白になって 何も分からなくなる

早く帰り方探せよカラス

今日も変わらない

変わって欲しい

状況が変われば 可能性も増える

塗り替えられても 拭けばいい 潰されたら 固める 無理になったら 消える

この後バルガス先生が 女体薬飲まされて クソ気持ち悪い 生命体が出来た