甚爾が消えて 3ヶ月ほど経った頃。
私の家にはいまだに あのスウェットがあって、
私の心の中でも、あの男の存在が 消えることはなかった。
嵌永優莉
仕事が入っていない休みの日。
暇を持て余した私は、
何駅か先のショッピングモールへ 出掛けた。
嵌永優莉
嵌永優莉
ぼんやり考えながら 1人ショップ内を歩く。
どうやら今日は 日曜日だったようで、
モールは家族やカップルで それなりに混雑していた。
嵌永優莉
と、ふと目立つ高身長の 男がいて、顔を上げる。
何人か人を挟んだ向こう側に、 久々に見るあの大男がいた。
嵌永優莉
「甚爾」。
そう名を呼ぼうと 駆け出した。
目の前の人を掻き分けて その先にいる甚爾の隣には。
伏黒
小柄でショートカットの、 優しそうな女性。
腕を組んでいる2人は 普通の恋人のようで、
その時の甚爾の表情は 私が知ってる彼とは全然違くて。
嵌永優莉
「終わったな」って。
残していた連絡先や スウェットを捨てる、
良い機会だと、そう思った。
ヒ モ 男 な ん か に 負 け な い !!
fin
ここからちょっとした 解説と考察です。
優莉ちゃんは言わずもがな 甚爾さんの事が好きでしたが、
甚爾さんも優莉ちゃんの事が 好きだったと思われます。
けどママ黒に出会って "まるくなった"。
暗殺の仕事や、 今までの考えを改めました。
ママ黒と一緒に居るには 今の穢れた自分を 一新しなくてはならない。
そうなった時、甚爾さんは ママ黒と優莉ちゃん、
どちらかを選ばなくては ならなくった。
そしてきっと甚爾さんは 優莉ちゃんが自分の事を好きだと 気付いていたんだと思います。
その上で優莉ちゃんを 悲しませてしまうこと、 そんな自分自身にも苛立って、
雨の日、最後に優莉ちゃんに 会いに行った。
彼なりのケジメ だったんだと思います。
ここから数年後に ママ黒が亡くなって、
甚爾さんは暗殺の仕事に 戻りますよね。
その時には優莉ちゃんは 殉職しています。
仕事でミスをして 亡くなった優莉ちゃんに、
甚爾さんは愛する人を ほぼ同時に2人失って、
更に荒れてしまう事でしょう。
こんな感じです。
最後までご覧いただき ありがとうございました!
初のパパ黒夢小説で 至らぬ点も多かったと思うので、
またリベンジしたいなと 思っております!
その時はまた読みに来てくれると 飛んで喜びます
ありがとうございました!!
コメント
18件
完結おめでたい🎉
完結おめでと!! あんまりコメントできなかった私のことを是非殴ってください コメントはできなかったけどちゃんと読んでたよ!!! 誕生日の一日遅れになっちゃうけど出してもいいかな🥺💧 是非祝いたくて...!!!